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【2025年7月17日】米国株は最高値!でも、なぜか自分の持ち株はイマイチ…?その理由、徹底解説します!

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「米国株が史上最高値を更新!」というニュース、最近よく耳にしますよね。S&P500やナスダックといった主要な株価指数がぐんぐん上がっているのを見ると、「いよいよ本格的な上昇相場かな?」とワクワクする方も多いのではないでしょうか。

でも、その一方で、こんな風に感じていませんか?

「市場全体は調子がいいみたいだけど、自分の持っている銘柄は全然上がらない…むしろ下がっている…」

実は、2025年7月17日の米国株式市場は、まさにそんな 「全体は好調、でも中身はまだら模様」 という状況を象徴するような一日でした。

この記事では、なぜこのような状況が生まれるのか、その日の市場を振り返りながら、高配当株投資家として知っておきたいポイントを分かりやすく解説していきます。あなたのポートフォリオを見直すヒントが、きっと見つかりますよ。


なぜ米国市場はこんなに強かったの?主な理由は2つ

主要株価指数サマリー

主要株価指数サマリー

主要株価指数 終値 前日比 概要
S&P 500 (SPX) 6,297.36 +0.5% 米国市場全体の指標。1週間ぶりに史上最高値を更新。
ナスダック総合 (IXIC) 20,884.27 +0.7% ハイテク株中心。4営業日連続で史上最高値を更新。
ダウ工業株30種平均 (DJI) 44,484.49 +0.5% 米国を代表する30社。過去最高値まであと一歩に迫る。
ラッセル2000 (RUT) 2,253.68 +1.2% 小型株の指標。大型株を上回る上昇で、市場心理の改善を示す。

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この日、市場全体の雰囲気を良くした大きな要因は、主に以下の2つでした。

  1. 力強い経済指標の発表
    • 朝に発表された6月の小売売上高が、専門家の予想を上回る強い数字でした。これは「アメリカの個人消費はまだまだ元気だぞ!」というサインです。
    • 失業保険の申請件数も予想に反して減少し、「労働市場もしっかりしている」という安心感が広がりました。
    • これらを受けて、多くの投資家が「アメリカ経済は景気後退に陥らずに、うまく軟着陸(ソフトランディング)できそうだ」と楽観的な見方を強めたわけです。
  2. 好調な企業決算への期待
    • AIブームを牽引する半導体大手の**TSMC(台湾セミコンダクター)**が、市場を驚かせるほどの好決算と強気な見通しを発表しました。
    • これにより、「やっぱりAI関連は強い!」という確信が市場に広がり、ハイテク株全体が大きく上昇しました。

このように、「経済はしっかりしているし、企業の業績も良さそうだ」 という二つの追い風を受けて、S&P500(※1)とナスダック総合指数(※2)は史上最高値を更新するほどの強い一日となったのです。

※1 S&P500: アメリカの主要企業500社の株価を基に算出される、最も有名な株価指数。市場全体の体温計のようなものです。 ※2 ナスダック総合指数: ITやハイテク関連の新しい企業が多く含まれる株価指数。成長株の動向を見るのに適しています。


明暗くっきり!セクター別に見る「上がった株」と「下がった株」

市場全体が好調だったからといって、すべての株が上がったわけではありません。むしろ、業種(セクター)ごとにはっきりとパフォーマンスが分かれました。

絶好調だったセクター 🚀

  • 情報技術(IT)セクター: やはり主役はAIでした。前述のTSMCの決算が起爆剤となり、AIチップの王様であるエヌビディアをはじめ、関連銘柄が軒並み上昇。今の市場を引っ張っているのがAIテーマであることが改めて示されました。
  • 生活必需品セクター: 飲料・食品大手のペプシコが予想を上回る好決算を発表し、株価が7.5%も急騰!このセクターは景気の波に左右されにくいディフェンシブ銘柄が多く、高配当株投資家からの人気も高いですよね。個別企業の底力を見せつけました。

大苦戦したセクター 😥

  • ヘルスケアセクター: この日、最も厳しい状況に置かれたのがヘルスケアセクターでした。医療保険大手の一社、エレバンス・ヘルスが「想定外に医療コストが上がっている」として業績見通しを引き下げたことがきっかけです。
  • このニュースは、「これは一社だけの問題じゃない。医療保険業界全体が苦しいのでは?」という懸念を一気に広げました。その結果、同業のユナイテッドヘルスなど、他の医療保険会社の株価も連鎖的に下落してしまったのです。

このように、市場全体が良くても、セクター特有の悪材料が出ると、その影響をまともに受けてしまうことがあります。自分の持っている銘柄がどのセクターに属しているか、そしてそのセクターに逆風が吹いていないかを確認することはとても大切です。


注目銘柄を深掘り!株価を動かした6社のストーリー

当日の市場の「明暗」を象徴する6つの個別銘柄をピックアップし、なぜ株価が大きく動いたのか、高配当株投資家の視点も交えて見ていきましょう。

米国注目株サマリー

米国注目株サマリー

企業名 証券コード 事業内容 自己資本比率 ROE(自己資本利益率) 配当利回り
ペプシコ PEP スナック菓子や飲料で世界トップクラス。景気に左右されにくい事業で、連続増配銘柄としても有名。 19.9% 53.6% 2.99%
台湾セミコンダクター TSM 世界最大の半導体受託製造企業。あらゆるハイテク製品に同社の技術が使われている。 62.1% 25.1% 1.18%
エレバンス・ヘルス ELV 米国の大手医療保険会社。法人や個人に多様な保険プランを提供。 39.8% 18.2% 1.94%
アボット・ラボラトリーズ ABT 医療機器、診断薬、医薬品などを幅広く手掛けるヘルスケア大手。「配当王」としても知られる。 40.8% 15.3% 2.06%
ユナイテッド・エアラインズ UAL 米国を代表する大手航空会社の一つ。世界中に広範な路線網を持つ。 10.9% 21.0% 0.00%
ネットフリックス NFLX 世界最大級の動画ストリーミングサービス。オリジナルコンテンツに強み。 29.5% 29.0% 0.00%

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  • 自己資本比率、ROE、配当利回りは2024年第1四半期または直近のデータを基にしており、変動する可能性があります。
  • ROE(自己資本利益率): 企業の自己資本(純資産)を使って、どれだけ効率的に利益を生み出しているかを示す指標。数値が高いほど「稼ぐ力」が強いと評価されます。
  • 自己資本比率: 会社の全資産のうち、返済不要の自分のお金(自己資本)がどれくらいの割合を占めるかを示す指標。高いほど財務の安全性が高いとされます。

1. ペプシコ (PEP): サプライズ決算で急騰!

好決算と強気な見通しを発表し、株価が**+7.5%** も急騰。消費減速への懸念を吹き飛ばす力強い内容で、ディフェンシブ銘柄の底力を見せつけました。高配当株投資家にとっては、事業の安定性を再確認できた嬉しいニュースですね。

2. 台湾セミコンダクター (TSM): AIの王者が市場を牽引

驚異的な決算と、「AI需要はまだまだ続く」という超強気な見通しを発表し、株価は**+4%** 超の上昇。AIブームが本物であることを証明し、市場全体のセンチメントを良くする立役者となりました。

3. エレバンス・ヘルス (ELV): 業界を揺るがした警告

「医療コストがヤバい」という見通し下方修正が嫌気され、株価は**-12%** を超える大暴落。この会社の警告が、ヘルスケアセクター全体への不安心理に火をつけ、セクター全体の株価を押し下げる「伝染」が起きました。

4. アボット・ラボラトリーズ (ABT): 好決算なのに、なぜか下落

第2四半期決算は良かったものの、今後の見通しが市場の期待に届かなかったため、株価は**-8%** 超の大幅下落。「配当王」として知られる優良企業ですが、この日はヘルスケアセクター全体の地合いの悪さにも引きずられました。過去の実績より「未来への期待」が株価を動かす良い例です。

5. ユナイテッド・エアラインズ (UAL): CEOの強気発言で上昇

決算の数字はそこそこでしたが、「7月からビジネス需要が加速している」というCEOの楽観的なコメントが好感され、株価は**+3.8%** 上昇。数字だけでなく、経営陣の言葉が投資家の信頼を勝ち取った形です。

6. ネットフリックス (NFLX): 良いニュースのはずが…下落?

好決算と強い見通しを発表したにもかかわらず、株価は時間外取引で下落。これは、株価が年初から大きく上昇しており、市場の期待が非常に高まっていたためです。良いニュースが出たことで、利益を確定したい投資家たちの売りが出た、典型的な「Sell the News(ニュースで売る)」の動きでした。


まとめ:今後の高配当株投資で心に刻みたい3つのこと

7月17日の市場は、私たち個人投資家、特に長期でコツコツ資産を育てる高配当株投資家にとって、多くの教訓を与えてくれました。

  1. 「未来のストーリー」を重視しよう (Guidance is King) アボットやユナイテッド航空の例が示すように、市場は過去の成績よりも「今後どうなるのか?」という会社の**見通し(ガイダンス)**を重視します。決算を見るときは、売上や利益の数字だけでなく、経営陣が将来についてどう語っているかに注目しましょう。
  2. セクター全体の「空気」を読もう エレバンス・ヘルスのニュースが業界全体に広がったように、一つの会社の悪材料がセクター全体の逆風になることがあります。自分の持ち株だけでなく、ライバル企業や関連セクターの動向にも気を配ることで、リスクを早めに察知できるかもしれません。
  3. 市場の「期待値」を意識しよう ネットフリックスのように、どんなに良いニュースが出ても、事前に市場の期待が高まりすぎていると株価は売られてしまうことがあります。「良い決算=株価上昇」とは限らない、ということを覚えておきましょう。

これからの市場も、全体の流れと個別の事情が複雑に絡み合いながら動いていくでしょう。経済全体の大きな流れ(マクロ)を把握しつつ、自分が投資する企業の事業内容や将来性(ミクロ)をしっかり分析する。この両方の視点を持つことが、ますます重要になります。

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この記事が、皆様の市場理解の一助となれば幸いです。ただし、本記事は特定の金融商品の売買を推奨するものではなく、情報提供のみを目的としています。投資に関する最終的なご判断は、ご自身の責任においてお願いいたします。

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