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【2025年7月30日】米国市場7日ぶり反落!こんな時こそ、高配当株投資家が冷静にやるべきこと

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moomoo証券【WEB】

S&P500が7営業日ぶりに反落。連日の最高値更新に一息つき、市場には少し慎重なムードが漂い始めました。

「下落」と聞くと不安になるかもしれませんが、私たち高配当株投資家にとっては、むしろ優良な株をじっくり見極める絶好のチャンスです。市場全体が楽観ムードの時は見えにくかった「本当に強い企業」と「そうでない企業」の差が、このような調整局面でこそハッキリと現れます。

今回は、2025年7月29日の米国市場の動きを振り返りながら、今後の相場で私たちがどう立ち回るべきか、そして注目すべき企業はどこなのかを、わかりやすく解説していきますね。


なぜ株価は下がったの?市場全体の振り返り

まずは、市場全体の雰囲気を掴むために、主要な指数とポイントを見ていきましょう。

主要指数の動き

この日は、米国の主要な株価指数がそろって下落しました。

米国主要指数の動き(2025年7月29日時点)

米国主要指数の動き(2025年7月29日時点)

指数/指標 終値 騰落率 (%) 特徴と簡単な解説
S&P 500 6,370.86 ▼ -0.30% 米国を代表する優良企業500社の株価をまとめた指数。市場全体の動きを見るのに最適です。今回は7日ぶりに下落しました。
ダウ工業株30種平均 44,632.99 ▼ -0.46% 厳選された30社の大型株で構成される指数。歴史が長く、ニュースでよく耳にしますね。
ナスダック総合 21,098.29 ▼ -0.38% ハイテク企業やIT関連企業が多く含まれる指数。成長株の動向を示す指標として注目されます。
米10年債利回り 4.32% ▼ -1.98% 国が発行する債券(国債)の利回り。これが下がると、投資家が将来の景気に少し慎重になっているサインとされ、株から債券へ資金が移りやすくなります。
VIX指数(恐怖指数) 15.35 📈 +2.13% 市場参加者の不安度を示す指数。今回は株価が下がったものの、この指数は落ち着いており、パニック的な売りではなかったことが分かります。

下落の主な理由:警戒感と金利低下

なぜ指数が下がったのか、理由は大きく2つあります。

  1. 高値への警戒感: ここ最近、株価が順調に上がりすぎていたため、「そろそろ一旦利益を確定しておこう」と考える投資家が増えました。株価が割高か割安かを示すバリュエーションへの懸念が高まった、ということですね。
  2. 金利の低下: 安全資産とされる米国債が買われ、長期金利が大きく低下しました。これは、債券市場のプロたちが「今後の景気は少し減速するかも?」と見ているサインです。株式市場の楽観ムードとは少し温度差(乖離)があり、注意したいポイントです。

要するに、この日の下落は**「ちょっと上がりすぎたから一休み」という利益確定の動きと、「今後の景気は大丈夫かな?」**という少し慎重な見方が混ざり合った結果と言えるでしょう。


どんな業種が売買された?セクター別の動向

こんな日だからこそ、どんな業種(セクター)が買われ、どんな業種が売られたのかを見るのが重要です。市場の心理が透けて見えますよ。

  • 買われたセクター(ディフェンシブ)
    • 公益事業 (+1.24%): 電力やガスなど、私たちの生活に不可欠なサービスを提供するセクターです。景気の波に業績が左右されにくく、安定した配当を出す企業が多いため、不透明な局面で買われやすい「ディフェンシブ銘柄」の代表格です。金利が低下したことで、相対的に配当利回りの魅力が増したことも追い風になりました。
  • 売られたセクター(景気敏感)
    • 運輸 (-2.29%): 景気の波を敏感に反映する「景気敏感(シクリカル)セクター」です。世界的な宅配大手UPSが弱気な見通しを示したことで、景気減速への懸念が広がり、大きく売られました。

この動きは、投資家がリスクを避け(リスクオフ)、安定を求める典型的なパターンです。私たち高配当株投資家にとっては、ディフェンシブセクターの強さが再確認できた一日でしたね。


明暗くっきり!注目された個別株たち

この日の主役は、なんといっても決算発表を行った個別企業でした。ここでは、市場のテーマを象徴する6つの企業をピックアップし、高配当株投資家の視点から見ていきましょう。

※自己資本比率、ROE、配当利回り、連続増配年数は2025年7月30日時点のデータです。

米国注目株 詳細分析

米国注目株 詳細分析

企業名 (ティッカー) 企業概要 自己資本比率 ROE 配当利回り 連続増配
ユナイテッド・パーセル・サービス (UPS) 世界最大級の物流・宅配会社。世界経済の先行指標「ベルウェザー」とも呼ばれる。 23.5% 45.1% 3.60% 15年
ノボ・ノルディスク (NVO) デンマークの製薬大手。糖尿病や肥満症の治療薬で世界をリードする。 55.8% 85.2% 1.15% 5年
コーニング (GLW) 特殊ガラスやセラミックスの世界的メーカー。光ファイバーやスマートフォンのカバーガラスが有名。 42.1% 12.5% 2.20% 13年
コムボールト・システムズ (CVLT) データ保護とサイバーレジリエンス(サイバー攻撃からの回復力)のソリューションを提供するソフトウェア企業。 25.9% -10.5% 0.00%
サンミナ (SANM) 電子機器の受託製造サービス(EMS)大手。様々な産業向けに製品を製造する縁の下の力持ち。 51.3% 15.6% 0.00%
クアンタムスケープ (QS) 次世代電池である「全固体電池」の開発を手掛けるベンチャー企業。まだ売上はない。 89.7% -15.2% 0.00%

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【警報】世界経済の羅針盤、UPSが失速 (-11.0%)

高配当株としても人気のUPS(UPS)が、今後の業績見通し(ガイダンス)を「不透明」として公表を見送ったことで株価が急落しました。世界中の荷物を運ぶ同社の見通しは、世界経済の体温計のようなもの。この弱気な姿勢は、運輸業界だけでなく、市場全体に景気減速への警戒感を広げました。15年連続増配の実績は魅力的ですが、景気の影響を直接受ける銘柄であることは常に意識しておく必要があります。

【衝撃】医薬品の巨人、ノボ・ノルディスクが暴落 (-21.82%)

肥満症治療薬で絶好調だったノボ・ノルディスク(NVO)が、主力薬の売上見通しを大幅に引き下げたことで株価が暴落。急成長市場にも競争激化や飽和という「壁」があることを市場に痛感させました。高い成長期待(グロース)で買われてきた株は、その期待が少しでも崩れると大きく売られるという典型的な例です。

【光明】AIブームの恩恵を受ける、コーニング (+11.85%)

一方で、特殊ガラス大手のコーニング(GLW)は素晴らしい決算を発表し、株価が急騰しました。好調の理由は、AI(人工知能)を動かすデータセンターで需要が爆発している「光ファイバー」。AIという華やかなテーマを裏で支える「縁の下の力持ち」企業が、着実に利益を上げていることを証明しました。13年連続で増配している安定感もあり、高配当株投資家としても注目したい企業ですね。

【その他】市場のテーマを映す企業たち

  • コムボールト (+18.25%): サブスクへの移行が成功し、最高値を更新。サイバーセキュリティという現代的な需要を掴んでいます。(※現在無配)
  • サンミナ (+22.79%): 厳しい業界で予想を上回る利益を確保。将来への慎重な見方よりも、足元の確かな実績が評価されました。(※現在無配)
  • クアンタムスケープ (-15.48%): まだ夢の段階である「全固体電池」の会社。期待で急騰し、現実的な利益確定で急落するという、投機的な値動きの典型例です。(※現在無配)

まとめ:これからの市場で勝つために

この日の市場は、「全ての船を持ち上げる上げ潮」の時期が終わり、個別企業の真価が問われる「ストック・ピッカーズ・マーケット」へ移行したことを明確に示しました。

もはや、市場全体の流れに乗るだけで簡単に利益が出る相場ではありません。UPSのように景気の逆風を受ける企業もあれば、コーニングのように時代の追い風に乗る企業もあります。

私たち高配当株投資家にとっては、まさに腕の見せ所。目先の株価の動きに一喜一憂せず、力強いビジネスモデル、健全な財務、そして何より、厳しい状況でも配当を出し続けられる「株主還元の姿勢」を持つ企業を、冷静に見極めていくことがこれまで以上に重要になります。

今回の下落は、そうした優良株をポートフォリオに加えるための良い機会かもしれませんね。


この記事を読んで、あなたが気になった企業や、ご自身の投資戦略について感じたことはありましたか?ぜひSNSでシェアしたり、コメントでご意見をお聞かせください。皆で学びを深めていきましょう!

この記事が、皆様の市場理解の一助となれば幸いです。ただし、本記事は特定の金融商品の売買を推奨するものではなく、情報提供のみを目的としています。投資に関する最終的なご判断は、ご自身の責任においてお願いいたします。

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