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システナ(2317)は買いか?「20年減配ゼロ」 の安定配当と「SDV」 の爆発的成長、死角なき二刀流銘柄を徹底解剖。

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moomoo証券【WEB】

今回ご紹介するのは、独立系ITサービス企業のシステナ(2317)です。

2025年10月30日に発表された2026年3月期第2四半期の決算短信 が、投資家の期待をさらに高める内容となりました。好調な業績を受け、通期業績予想の上方修正 と同時に増配(期末配当の修正)が発表されたのです 。  

この発表により、同社が誇る「上場以来20年以上にわたり減配したことはございません」 という鉄壁の安定性に加え、2026年3月期には「5期連続増配」となる見通しが、より確かなものとなりました 。  

そして、その好決算を牽引したのが、自動車業界で最もホットなテーマである「SDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)」関連事業です。この事業は、最新の第2四半期決算において、前年同期比で営業利益+69.1% という爆発的な成長を遂げています。  

この記事では、このシステナ(2317)が、長期保有するに値する「お宝銘柄」なのか、その財務健全性、成長ドライバー、そして何より強力な株主還元姿勢について、深く掘り下げて分析していきます。

【高配当株分析】システナ(2317)は「買い」か? 5期連続増配と「SDV成長」の二刀流を徹底解剖

株式会社システナ

証券コード:2317

市場:東証プライム 業種:情報・通信業 時価総額:約2,261億円【中型株】
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【会社概要】どんな会社?

独立系のITサービス企業。顧客の課題に対し、仕様策定(最上流)から開発、評価、運用・保守までをワンストップで提供する「ALLシステナ」戦略が強み。 近年は、自動車の「SDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)」化のメガトレンドを捉え、「次世代モビリティ事業」が爆発的に成長。全社の利益成長を牽引している。

  • 事業領域:次世代モビリティ、PMデザイン、デジタルインテグレーション、IT&DXサービス、ビジネスソリューション等。
  • 競争優位性:SDV領域における「ソフトウェアTier1」としての地位。ROE 24%を誇る卓越した資本効率性。
  • リスク要因:人材の確保と定着。高い離職率(10%超)対策として、今後3年で23%の大幅賃上げを計画しており、コスト増が課題。
  • 財務基盤:極めて強固な「実質無借金」企業。自己資本比率66.0%。

投資ハイライト:「20年減配なし」と「SDV成長」の二刀流

  • 5期連続増配(予想): 2026年3月期 予想配当は13.0円(前期比+1.0円)。
  • 【最重要】20年以上「減配なし」: 上場以来20年超、減配ゼロの卓越した実績。「実質的な累進配当銘柄」として最高レベルの信頼性。
  • 配当方針: 「連結配当性向40%以上」と明確にコミット。26/3期予想性向は44.8%。
  • 爆発的な成長性: 成長ドライバー「次世代モビリティ事業」の営業利益が+69.1%(26/3期 Q2)。営業利益率41.9%の高収益事業が全体を牽引。
  • 超・高効率経営: ROE(自己資本利益率)24.0%。東証プライム平均(約9%)を遥かに凌駕する資本効率。
  • 大規模な自社株買い: 2025/3期に配当(41億)の2倍超となる約99億円の自社株買いを実施。取得分は消却済み。
  • 【最大の強み】 自己資本比率66.0%、現金218億に対し有利子負債15.5億という「実質無借金」の鉄壁の財務。これが「20年減配なし」を支える。
予想配当利回り (26/3期 予想)

2.45%

配当性向 44.8% / 5期連続増配(予)

PER (26/3期予) / PBR (実績)

18.3

/

5.31

PBRは割高に見えるが、高ROE(24%)が正当化

ROE (自己資本利益率, 25/3期実績)

24.0%

業界トップクラスの卓越した資本効率性
自己資本比率 (26/3期 Q2)

66.0%

財務基盤は鉄壁(実質無借金)

株価推移チャート(10年月足)※楽天証券より

株価は過去1年で+39%と好調に推移。ただし過去5年では+9.5%(年率1.8%)と横ばい圏であった。 これは、同社の本格的な成長(特にモビリティ事業の収益化)がごく最近になって始まったことを示唆しており、現在の株価上昇はまだ初動である可能性も考えられる。

システナ(2317)の10年月足株価チャート

最重要指標:一株当たり配当金の推移

最大の魅力である配当の「安定性」。上場以来20年以上にわたり減配なしの実績を誇る。「実質的な累進配当銘柄」と言える。
2021/3期→2022/3期は配当維持(6.0円)となったが、それ以外の期間は安定した増配を続けており、2026年3月期(予想)で5期連続の増配となる見込み。配当性向40%以上の方針のもと、EPS(1株利益)の成長と共に配当も着実に成長している。

成長ドライバー:セグメント別 業績 (26/3期 Q2)

システナの成長エンジンは明確。全社売上のわずか7.7%を占めるに過ぎない「次世代モビリティ事業」が、営業利益率41.9%という驚異的な高収益性を叩き出し、全社の利益成長の約3割(営業利益の前年同期比+69.1%)を生み出している。
【補足】次世代モビリティ事業とは:
自動車業界のメガトレンドである「SDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)」化に対応する事業です。具体的には、自動車のOS(基本ソフト)、自動運転に関わる制御ソフトウェア、車載システム全体の評価・検証サービスなどを、自動車メーカーや大手部品メーカー(Tier1)に対して提供しています。

収益性・資本効率 (ROE) 競合比較

ROE(自己資本利益率)は24.0%と、NSD(18.2%)や大塚商会(15.0%)といった業界屈指の優良企業すらも圧倒している。 株主から預かった資本を、極めて効率的に使って利益を生み出している証拠であり、PBR 5.3倍という高い評価を正当化する源泉となっている。

財務健全性:「鉄壁」

財務基盤は極めて強固。「20年減配なし」を支える源泉であり、高い株主還元の持続可能性(減配リスクの低さ)を示している。

指標時点
自己資本比率66.0% (26/3 Q2)
有利子負債15.5億円 (25/3末)
現金及び預金218億円 (25/3末)
ネットD/Eレシオ-62.6% (実質無借金)
流動比率207.5% (25/3末)

投資判断の核心

フリーキャッシュフロー(25/3期: 約54.1億円)に対し、株主還元(配当41億+自社株買い99億=計140.2億円)が上回る。 これは、本業の稼ぎに加え、溜め込んだ内部留保(現金)を取り崩してでも株主還元を優先する「規律ある資本政策」の表れであり、高く評価できる。

リスク要因(最重要リスクは「人」)

財務リスクは皆無に等しい一方、競争優位性の源泉そのものである「人材」に関連するリスクを認識する必要があります。

  • 人材の確保と定着: 毎年10%を超える離職率が課題。高スキル人材の確保と育成が、今後の成長のボトルネックとなる可能性がある。
  • コスト構造(賃上げ): 上記対策として、今後3年で23%の大幅な賃上げを計画。これは短中期の利益率を圧迫する要因となる。(同時に、モート維持のための「戦略的投資」でもある)
  • 情報管理リスク: 顧客の機密情報(技術、営業戦略)を扱うため、情報漏洩が発生した場合は信用の失墜と損害賠償に直結する。

競合他社比較(ITサービス)

ITサービス業界の優良企業と比較します。システナ(2317)は、ROE(24.0%)が他社を圧倒しており、資本効率で傑出しています。
また、営業利益率(16.1%予)もNSDと並び最高水準です。これほど高い収益性と成長性を持ちながら、予想PERは18.3倍と、競合他社(19倍〜21倍)と比較して割安な水準で評価されています。

指標 システナ (2317) 大塚商会 (4768) NSD (9759) SCSK (9719)
時価総額(億円)2,26113,4464,81412,678
配当利回り(%)2.45% (予)2.89% (予)2.70% (予)2.98% (予)
PER(予想)18.3倍19.0倍21.0倍19.8倍
PBR(倍)5.31倍2.96倍4.01倍2.75倍
ROE(%)24.0% (実)15.0% (実)18.2% (実)13.9% (実)
営業利益率(%)16.1% (予)7.9% (予)15.6% (予)11.2% (予)

※指標は2025年10月31日時点または各社直近決算・予想に基づく参考値です。

中長期成長戦略「中期経営計画」

2028年3月期を最終年度とする中期経営計画を推進中。計画は極めて保守的であり、前倒し達成と更なる上方修正の可能性が高い。

  • 最終目標 (2028/3期): 売上高 1,027億円、営業利益 160億円。
  • 現在地 (2026/3期 予): 売上高 902億円、営業利益 145億円。
  • 進捗率: 中計1年目にして、最終年度の営業利益目標に対し達成率 90.6%に到達。
  • 成長ドライバー: 「SDV市場」(年率+34%成長予測)の需要を獲得する「次世代モビリティ事業」。
  • 株主還元: 「連結配当性向40%以上」を堅持し、業績成長に応じた増配を目指す。

結論:投資判断は「長期投資適格」

システナは、「高配当株(インカム)」と「成長株(グロース)」の両方の側面を持つ、稀有な「二刀流」銘柄として「長期投資適格」と判断します。

【インカム面】
「20年以上の減配なし」という絶対的な信頼性。これは「実質無借金」という鉄壁の財務基盤によって裏付けられています。

【グロース面】
「5期連続増配」トレンド。これは営業利益率40%超の「SDV事業」という明確な成長エンジンと、「ROE 24%」という卓越した資本効率性によって牽引されています。

「インカム(安定配D)」と「グロース(増配期待)」の両方を狙う長期投資家にとって、競合比でPERが割安な水準にある現在は、魅力的な買い場となるでしょう。

主な投資用語の解説

PER (株価収益率): 株価が1株当たり純利益の何倍かを示す指標。低いほど割安とされる。

PBR (株価純資産倍率): 株価が1株当たり純資産の何倍かを示す指標。1倍が解散価値とされ、低いほど割安とされる。

ROE (自己資本利益率): 企業が自己資本(株主資本)を使ってどれだけ効率的に利益を上げたかを示す指標。高いほど収益性が良い。

DOE (純資産配当率): 企業が自己資本(純資産)に対してどれだけの配当を支払ったかを示す指標。利益変動の影響を受けにくく、配当の安定性を見るのに使う。

自己資本比率: 総資産に占める自己資本の割合。高いほど財務の安全性が高い(システナは60%超と非常に高い)。

ネットD/Eレシオ (純有利子負債自己資本比率): 実質有利子負債が自己資本の何倍かを示す指標。低いほど(マイナス含む)財務の安全性が高い。(システナは「実質無借金」)

流動比率: 短期的な支払い能力を示す指標。流動資産 ÷ 流動負債で計算され、高いほど安全(システナは200%超と高い)。

このコンテンツは、情報の提供を目的としており、売買の推奨等を目的としたものではありません。いかなる内容も将来の運用成果を保証するものではなく、最終的な投資決定はご自身の判断・責任でお願い致します。

システナ(2317)の長期投資適格性について、多角的に分析しました。結論として、新NISAのポートフォリオに加えることを積極的に検討すべき「投資適格」銘柄であると判断します。

【システナ(2317)の投資判断まとめ】

  1. 最強クラスの株主還元(インカム)「20年以上減配なし」という実績は、言葉だけの「累進配当」宣言を凌駕する絶対的な信頼性を持ちます。さらに「5期連続増配」 というトレンド、「配当性向40%以上」 の明確な公約、そして配当額の2倍を超える「大規模な自社株買いと消却」 は、株主重視の姿勢を明確に示しています。
  2. 明確すぎる成長エンジン(グロース)SDV(次世代モビリティ)事業は、営業利益率41.9% という超高収益を叩き出し、前年比+69.1% という爆発的な成長を遂げています。これは会社全体の利益を牽引する強力なドライバーです。
  3. 鉄壁の財務と高効率経営ROE(自己資本利益率)24.0%という驚異的な資本効率性を持ちながら、「実質無借金」という鉄壁の財務基盤を両立しています。

システナは、「安定したインカム(配当)」と「将来のグロース(成長)」という、投資家が求める2つの要素を高いレベルで兼ね備えた稀有な銘柄です。

もちろん、高スキル人材の確保・定着 というIT企業特有のリスクは存在します。しかし、同社はその対策としての「大幅な賃上げ」 を断行できるだけの財務基盤 を持っており、それはむしろ競争優位性を高めるための「戦略的投資」と評価できます。

新NISAの成長投資枠を活用し、将来の配当成長(YOCの向上)と株価成長の両方を狙う長期投資のコア銘柄として、システナ(2317)は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

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※本記事は特定の銘柄や証券会社の利用を推奨するものではありません。投資の最終決定はご自身の判断でお願いいたします。

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