「万博特需」で業績が急回復している乃村工藝社(9716)。 先日発表された2025年2月期第2四半期(中間)決算では、売上高が前年同期比+39.0%、営業利益に至っては前年同期比+377.9%(約4.8倍)という驚異的な数字を叩き出し、通期業績予想と配当予想の上方修正(34円→40円)まで発表しました。

数字だけを見れば「今すぐ飛びつきたい成長株」に見えますが、長期投資家として冷静に見るべきポイントは別にあります。それは、この好業績が一過性の祭りで終わった後も、配当が守られる仕組み(DOE 6.0%)を持っているかどうかです。

今回は、決算で証明された「稼ぐ力の復活」と、万博後の反動減リスクをカバーする「鉄壁の株主還元」について、最新データをもとに徹底分析します。

【A評価】乃村工藝社(9716)は買いか?DOE6%採用による鉄壁の配当政策

乃村工藝社 (9716)

空間創造のリーディングカンパニー。DOE 6.0%採用で配当の下値を死守。

市場:東証プライム 業種:サービス業(建設・ディスプレイ) 投資判断:長期保有推奨 A評価 時価総額:1,593億円 中型株

【会社概要】どんな会社?

ディスプレイ業界の最大手。商業施設、博物館、イベント空間の企画・設計・施工を一気通貫で手掛ける。 「DOE(株主資本配当率)6.0%以上」という極めて高い還元方針を掲げ、短期的な利益変動に関わらず純資産に基づいた安定配当を約束している点が最大の特徴。 2025年大阪・関西万博の特需に加え、その後の都市再開発やインバウンド需要を取り込む成長戦略を描く。

  • 鉄壁の還元:DOE 6%採用。純資産が積み上がる限り配当が増える「累進的」な仕組み。
  • 財務盤石:自己資本比率53%、実質無借金経営。金利上昇にも強い。
  • 稼ぐ力の回復:営業利益率は8.6%へ急回復(2Q実績)。高収益体質へ変貌。

投資ハイライト: 【総合評価 A 】 インカム安定型の長期投資候補

  • 最強の防衛策「DOE 6%」: 業績が悪化しても、積み上げた純資産(BPS)をベースに配当が出るため、減配リスクが構造的に低い。
  • 高効率経営: ROEは約13%と日本企業平均(8%)を大きく上回り、資本効率が極めて高い。
  • 万博とその先: 現在は万博特需で絶好調。2026年以降の反動減リスクはあるが、再開発・インバウンド需要が下支え。
  • 【結論】 利回り3%確保とDOEによる安心感は、長期ポートフォリオの「守りの要」として機能する。
予想配当利回り

3.01%

配当 40円 (2025/2期 予想)

PER (今期予) / PBR (実績)

17.4

/

2.68

クオリティ株としてのプレミアム評価。

ROE (自己資本利益率)

12.9%

8%を大きく超える高収益・高効率経営。
自己資本比率

53.0%

ネットD/Eレシオはマイナス(実質無借金)。

最重要指標①:DOE採用による配当の復元力

コロナ禍で一時的に業績が落ち込んだ際も、DOE採用により配当の下支えが機能しました。 2024年以降は業績回復とともに増配基調へ転じており、2025年2月期は過去最高に近い40円配当を予想しています。

最重要指標②:利益V字回復と適正な配当性向

EPS(1株利益)はコロナ禍のボトムから急回復し、過去最高水準へ。 配当性向は一時100%を超えましたが(DOE維持のため)、現在は50%台と巡航速度に戻りつつあります。無理のない還元で持続可能です。

最重要指標③:万博特需と収益性の改善

売上高は1,600億円規模へ到達見込み。特筆すべきは営業利益率の改善で、安値受注の回避と稼働率向上により7〜8%台の高収益体質を取り戻しています。

最重要指標④:買い時の株価目安と戦略

株価は万博期待を織り込み上昇トレンドですが、PER面では過熱感も散見されます。 「万博後の需要減」懸念で株価が調整した場面こそが、長期投資家にとっての絶好の買い場となります。 (出典:楽天証券

リスク特性と下値メド

  • 株価騰落率 (直近12ヶ月) +48.3% (急上昇)

    短期的な過熱感あり。高値掴みに注意。

  • ボラティリティ特性 中程度

    景気敏感な動きをするが、DOEが下値サポートとして機能。

  • 強力な下値支持線 1,150円〜1,200円

    PER15倍前後、利回り3.3%超の水準は鉄板の買い場。

投資判断基準

現在株価 (基準日)
1,329円
適正ゾーン (PER 15-17倍)
1,140円 〜 1,300円
本命買いゾーン (割安)
1,150円以下

現在は適正価格帯の上限付近です。積極的に買い上がるよりは、市場全体の調整局面を待つ「押し目買い」戦略が有効です。 しかし、DOEによる配当の安定性を考慮すれば、長期保有前提での打診買いは十分に正当化されます。

財務健全性:業界トップクラスの安定感

実質無借金経営であり、自己資本比率も50%を超えています。建設・ディスプレイ業界特有の景気変動リスクに耐えうる強固な財務基盤を持っています。

指標数値評価
自己資本比率53.0%過半を超え、極めて健全。
ネットD/Eレシオマイナス実質無借金。金利上昇リスクなし。
DOE (株主資本配当率)6.0%以上業界最高水準の還元目標。

結論:投資判断は「A (インカム安定型)」

乃村工藝社は、単なる「万博銘柄」ではありません。その真価は「DOE 6%」という岩盤のような配当政策にあります。 万博後の2026年以降に一時的に業績が調整したとしても、積み上がった純資産が配当を支えるため、長期投資家にとっては「計算できる資産株」となります。 成長性と安定性を兼ね備えた、ポートフォリオの中核を担える銘柄です。

評価カテゴリー別スコア

カテゴリー ランク 評価の根拠
株主還元 S DOE 6.0%の明示は最強の防衛策。減配リスクが極めて低い。
収益性 A ROE 12.9%は極めて優秀。営業利益率も8.6%へ急回復。
財務健全性 S 実質無借金かつ自己資本比率53%。文句なしの盤石さ。
成長性 B+ 現在は万博特需のピーク。ポスト万博の再開発需要への移行が鍵。

本レポートは情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。
※データは2026年1月2日時点のレポートおよび開示情報に基づいています。

今回の分析を総括すると、乃村工藝社への投資判断は「A(長期保有推奨・インカム安定型)」となります。

直近決算で見せた営業利益の大幅増益は、万博パビリオン建設などの特需によるものですが、同時に採算重視の受注選別による「利益率の改善(2.5%→8.6%)」が進んでいる点は高く評価できます。

最大の懸念である「2026年以降の反動減(万博後の需要剥落)」についても、同社が採用している「DOE(株主資本配当率)6.0%」という基準が強力な防波堤となります。たとえ一時的に減益となっても、積み上がった純資産をベースに配当の下限が守られるため、長期保有の安心感は別格です。

現在は株価に過熱感がありますが、市場全体が調整し利回りが3.3%〜3.5%水準まで上昇した場面は、新NISAの「守りの要」として絶好の拾い場になるでしょう。


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