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【利回り4.0%】キムラユニティー(9368)は「買い」か?「7期連続増配」の真実とトヨタ依存リスクを徹底分析

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moomoo証券【WEB】

新NISAの成長投資枠や高配当ポートフォリオで、長期的に持ち続けられる「隠れた優良株」をお探しではありませんか?

今回ご紹介するのは、時価総額400億円規模ながら、予想配当利回り4.0%超を誇るキムラユニティー(9368)です。

同社は「6期連続増配」(今期予想達成で7期連続)、「15年以上減配なし」という、株主還元の実績が際立つ銘柄です。しかし、一部の株価サイトでは「減配」と表示されるデータの謎や、売上の4割以上をトヨタグループに依存するといったリスクも抱えています。  

この記事では、キムラユニティーの財務健全性、株主還元の「質」、そして最大のリスク要因を徹底的に分析し、中長期投資に「適格」かどうかを判断します。

【利回り4.0%】キムラユニティー(9368)は買いか?「7期連続増配」とトヨタ依存リスクを分析

キムラユニティー株式会社

証券コード:9368

市場:東証スタンダード 業種:倉庫・運輸関連業 時価総額:約393億円【中型株】
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【会社概要】どんな会社?

愛知県を地盤とする物流企業。売上の45%をトヨタ自動車およびそのグループに依存し、自動車部品の包装、入出庫作業、格納器具の製造などを手掛ける。 その他、法人向けカーリースや車両整備を行う「モビリティサービス事業」、物流DXなどを手掛ける「情報サービス事業」、人材派遣事業も展開。

  • 事業領域:物流サービス(売上70%)、モビリティサービス(売上24%)、情報サービス、人材サービス。
  • 競争優位性:トヨタグループとの数十年にわたる強固なリレーションシップと「ジャストインタイム」物流ノウハウ。
  • リスク要因:トヨタ依存度が45%と極めて高い。NLS(トヨタ関連以外)事業の成長が遅れており、リスク分散が課題。
  • 財務基盤:極めて強固な「実質ネットキャッシュ」企業。自己資本比率62.5%。

投資ハイライト:高利回りと鉄壁の財務

  • 7期連続増配(予想): 2026年3月期 予想配当は34円(前期比+2.5円)。15年以上「減配なし」の卓越した実績。
  • 配当方針: 「連結配当性向40%前後」と明確にコミット。業績成長が配当成長に直結する。
  • 魅力的な利回り: 予想配当34円、株価834円換算で 約4.08%
  • 成長戦略: 利益率の高い「情報サービス事業」が利益成長を牽引(26/3期 営業利益+24.6%予想)。
  • 機動的な自社株買い: 2024年に15.4億円の自社株買いを実施。総還元性向87%(25/3期実績)。
  • 株主優待: 200株以上で「おこめ券」(年2回)。2年以上の長期保有で優待拡充あり。
  • 【最大の特徴】 自己資本比率62.5%、有利子負債38億に対し現金116億を保有する「実質ネットキャッシュ」の鉄壁の財務。配当余力が極めて大きい。
予想配当利回り (26/3期 予想)

4.08%

配当性向 40%前後 / 7期連続増配(予)

PER (26/3期予) / PBR (実績)

9.7

/

0.86

PBR 1倍割れ。財務・収益性に対し割安水準

ROE (自己資本利益率, 26/3期予想)

9.1%

資本効率は改善傾向。2027年目標12.0%
自己資本比率 (25/9期)

62.5%

財務基盤は鉄壁(実質ネットキャッシュ)

株価推移チャート(10年月足)※楽天証券より

株価は長期で安定した右肩上がり。5年で+230%と高いリターンを生み出している。ただし、過去1年では+17%と日経平均(+30%)をアンダーパフォームしており、市場の注目から外れている。 トヨタ依存リスクが株価の上値を押さえているが、業績と配当に連動して着実に上昇している。

キムラユニティー(9368)の10年月足株価チャート

最重要指標:一株当たり配当金の推移

最大の魅力である配当の「安定性」と「成長性」。株式分割調整後ベースで15年以上にわたり減配なしの実績を誇る。
2020年3月期から増配を継続しており、2026年3月期(予想)で7期連続の増配となる見込み。配当性向40%の方針のもと、EPS(1株利益)の成長と共に配当も着実に成長している。

売上高・一株当たり利益(EPS)の推移

売上高・利益ともに堅調に成長。2026年3月期(予想)は、主力の物流事業の安定に加え、利益率の高い「情報サービス事業」の成長(売上+27.2%, 営業利益+24.6%)が牽引し、EPSは+12.9%の成長を見込む。

収益性・資本効率 (ROE)

ROE(自己資本利益率)は2026年3月期(予想)で9.1%と、PBR 1倍の目安とされる8%を超えており及第点。 中期経営計画では2027年3月期にROE 12.0%という野心的な目標を掲げており、これが達成されればPBR 1倍割れ(現在0.86倍)の解消が期待される。

財務健全性:「鉄壁」

財務基盤は極めて強固。15年減配なしを支える源泉であり、高い配当利回りの絶対的な安全性(減配リスクの低さ)を示している。

指標時点
自己資本比率62.5% (25/9末)
有利子負債38億円 (25/3末)
現金及び同等物116億円 (25/3末)
ネットD/Eレシオ実質ネットキャッシュ
流動比率230% (25/9末)

投資判断の核心

フリーキャッシュフロー(25/3期: 約38億円)が、株主還元(配当13.2億+自社株買い15.4億=計28.6億円)を完全に上回っている。 借金に頼らず、本業の稼ぎで配当と自社株買いを賄えており、還元の持続可能性は極めて高い。

リスク要因(PBR 1倍割れの主因)

財務リスクは皆無に等しい一方、PBR 1倍割れの原因となっている事業リスクを認識する必要があります。

  • 高すぎるトヨタ依存度: 連結売上の45.0%をトヨタグループに依存。トヨタの生産動向(工場の稼働停止など)が業績に直結する。
  • 脱・依存の遅れ: リスク分散のためのNLS(トヨタ関連以外)事業が、足元で前年比縮小(96.3%)しており、依存度低減が計画通り進んでいない。
  • EVシフトによる中長期的リスク: 将来的にEV化で部品点数が減少した場合、主力の部品包装(物流サービス)の需要が変化する可能性がある。

競合他社比較(倉庫・運輸関連)

同じ倉庫・運輸セクターの競合他社と比較します。キムラユニティー(9368)は、他社もPBR 1倍割れで放置されている中で、ROE(9.1%予)が最も高く、資本効率で優位性があります。
また、自己資本比率(62.5%)もトップクラスの健全性を誇りながら、配当利回り(4.08%)が最も高い点が最大の特徴です。「財務健全」かつ「高ROE」かつ「最高利回り」という、非常にバランスの取れた優良銘柄であることがわかります。

指標 キムラユニティー (9368) ヤマタネ (9305) 東陽倉庫 (9306) ケイヒン (9312)
時価総額(億円)393567370270
配当利回り(%)4.08% (予)2.90% (予)3.69% (予)2.94% (予)
PER(予想)9.7倍10.0倍13.6倍10.5倍
PBR(倍)0.86倍0.80倍0.50倍0.58倍
ROE(%)9.1% (予)8.8% (実)5.8% (実)7.4% (実)
自己資本比率(%)62.5%56.4%55.1%58.1%

※指標は2025年10月29日時点または各社直近決算に基づく参考値です。

中長期成長戦略「中期経営計画2026」

中期経営計画(2025-2027)を推進中。PBR 1倍割れ脱却に向け、資本効率の向上と利益成長を目指す。

  • 資本効率目標 (2027/3期): ROE 12.0%(25/3期実績 8.47%)。
  • 成長目標 (2027/3期): 売上高 700億円、営業利益 53億円。
  • 成長ドライバー: 「情報サービス事業」。26/3期予想で営業利益+24.6%と、全社の利益成長の約45%を占める牽引役。
  • 株主還元: 「連結配当性向40%前後」を堅持し、業績成長に応じた増配を目指す。

結論:投資判断は「投資適格(高配当・中核)」

キムラユニティーは、中長期の高配当ポートフォリオの中核銘柄として「投資適格」と判断します。

最大の魅力は、利回り4.0%超という水準が、「実質ネットキャッシュ」という鉄壁の財務基盤と、「15年以上の減配なし」という卓越した実績に裏付けられている点です。 減配リスクは極めて低く、配当の信頼性は最高レベルと評価できます。

最大の懸念材料である「トヨタ依存リスク」は、今後も株価の上値を押さえる要因となり得ますが、これがPBR 0.86倍という割安な株価水準を生み出しています。

「鉄壁の財務」と「安定した業績」を背景に、利回り4%超の連続増配当を狙う長期投資家にとって、現在の割安な株価は魅力的な買い場となるでしょう。 PBR 1倍回復の鍵は、中計目標(ROE 12.0%)の達成と、情報サービス事業の成長にかかっています。

主な投資用語の解説

PER (株価収益率): 株価が1株当たり純利益の何倍かを示す指標。低いほど割安とされる。

PBR (株価純資産倍率): 株価が1株当たり純資産の何倍かを示す指標。1倍が解散価値とされ、低いほど割安とされる。

ROE (自己資本利益率): 企業が自己資本(株主資本)を使ってどれだけ効率的に利益を上げたかを示す指標。高いほど収益性が良い。

DOE (純資産配当率): 企業が自己資本(純資産)に対してどれだけの配当を支払ったかを示す指標。利益変動の影響を受けにくく、配当の安定性を見るのに使う。

自己資本比率: 総資産に占める自己資本の割合。高いほど財務の安全性が高い(キムラユニティーは60%超と非常に高い)。

ネットD/Eレシオ (純有利子負債自己資本比率): 実質有利子負債が自己資本の何倍かを示す指標。低いほど(マイナス含む)財務の安全性が高い。(キムラユニティーは「実質ネットキャッシュ」)

流動比率: 短期的な支払い能力を示す指標。流動資産 ÷ 流動負債で計算され、高いほど安全(キムラユニティーは230%と高い)。

このコンテンツは、情報の提供を目的としており、売買の推奨等を目的としたものではありません。いかなる内容も将来の運用成果を保証するものではなく、最終的な投資決定はご自身の判断・責任でお願い致します。

キムラユニティー(9368)の総合的な分析の結果、同社は中長期的な高配当ポートフォリオの中核銘柄として「投資適格」であると判断します。

最大の懸念材料は「売上の45.0%をトヨタグループに依存している」というリスクです。これが株価をPBR 0.86倍という割安な水準に押し下げている主因と考えられます。  

しかし、そのリスクを補って余りあるほどの強固な投資妙味があります。

  1. 卓越した株主還元: 「15年以上の減配なし」、「7期連続増配(予想)」という実績は、単なる結果ではなく、「連結配当性向40%」という明確な方針に裏付けられています。  
  2. 鉄壁の財務基盤: 有利子負債38億円に対し現金116億円を保有する「実質ネットキャッシュ」企業であり、配当の持続可能性は極めて高いです。  
  3. 確実な成長性: 全社利益の成長を牽引しているのは、安定した物流事業に加え、20%以上の利益成長を見込む「情報サービス事業」です。  

トヨタ依存のリスクは株価の上値を重くするかもしれませんが、それは同時に「トヨタのサプライチェーンに不可欠」という強固な参入障壁(モート)の裏返しでもあります。

短期的な値上がり益(キャピタルゲイン)を狙うのではなく、この割安な株価水準で仕込み、利回り4.0%超の安定した配当金(インカムゲイン)を新NISA枠などで長期的に受け取り続ける「バイ・アンド・ホールド戦略」に、最適な銘柄の一つと言えるでしょう。

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※本記事は特定の銘柄や証券会社の利用を推奨するものではありません。投資の最終決定はご自身の判断でお願いいたします。

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