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【2025年7月25日】日経平均は下落でも主役は別にいた?決算と需給で読み解く高配当株選別ガイド

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moomoo証券【WEB】

こんにちは!ご覧いただきありがとうございます。

今日の株式市場、日経平均株価は-370円と、週末前に少し大きめの下げとなりましたね。「やっぱり相場は不安定だな…」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。

でも、ちょっと待ってください!

実は、今日の相場は指数だけ見ていては本質を見誤ってしまいます。水面下では、**個々の企業の「決算」や「需給(じゅきゅう)」**を材料に、活発な売買が繰り広げられていたんです。まさに、どの銘柄を選ぶかの腕前が試される一日でした。

この記事を読めば、

  • 今日の日経平均下落の「本当の理由」
  • 活気があったセクター、元気のなかったセクターの背景
  • 高配当投資家として注目すべき個別銘柄の動き

が、サクッと分かります。今日の相場の本当の主役は誰だったのか、一緒に深掘りしていきましょう!

市場の深掘り分析

市場概況:見せかけの指数安に惑わされないで!

まず、今日の市場の体温をチェックしてみましょう。

  • 日経平均株価: 41,456.23円 (-370.11円)
  • TOPIX: 2,951.86 (-25.69)
  • 値上がり銘柄数(東証プライム): 745銘柄
  • 値下がり銘柄数(東証プライム): 818銘柄

日経平均は大きく下げましたが、値上がりと値下がり銘柄数は、実はそれほど差がありません。これはいったいどういうことでしょうか?

カラクリは、日経平均の計算方法にあります。今日の下げ幅-370円のうち、なんと約80円分が**信越化学工業 (4063)**という一社の株価下落によるものだったんです。同社の決算内容が市場の期待に届かず、大きく売られたことが日経平均全体を押し下げる大きな要因になりました。

つまり、市場全体がリスクオフムード一色だったわけではなく、投資家の関心は「個別の企業の材料」に集中していた、ということですね。これこそ、銘柄選びの腕前が試される「ストックピッカーズ・マーケット」の典型的な姿です。

業種別動向:主役は「決算」と「テーマ」

次に、どんな業種が買われ、売られたのかを見ていきましょう。ここにも今日のテーマがはっきりと表れています。

  • 上昇が目立ったセクター: 海運業、倉庫・運輸関連業、パルプ・紙、水産・農林業
  • 下落が目立ったセクター: 化学、輸送用機器、鉄鋼

海運業が元気だったのは、商船三井 (9104) の存在が大きいです。「業績がさらに良くなるのでは?」「もっと増配してくれるかも?」といった個別の期待感が株価を押し上げました。

一方で、化学セクターは先ほどの信越化学の決算発表が重しとなり、全体的に元気がありませんでした。

面白いのは輸送用機器(自動車関連)セクターです。セクター全体としてはマイナスでしたが、中身はまさに天国と地獄。三菱自動車 (7211) が米国の関税問題で売られる一方で、太平洋工業 (7250) はMBO(経営陣による自社株の買収)を発表し、なんとストップ高に迫る勢いで買われました。同じセクター内でも、個別の材料でここまで明暗が分かれる、象徴的な一日でしたね。

注目高配当株ディープダイブ:「需給と材料」を徹底解剖!

それでは、今日の相場を象徴するような動きを見せた高配当株たちを、もう少し詳しく見ていきましょう!

【大型株の部】(時価総額:1兆円以上)

商船三井 (9104):増配期待で順風満帆!
  • どんな会社? 日本を代表する海運会社の大手です。
  • なぜ動いた? アナリストの目標株価引き上げ観測や、好調な市況を背景にした業績の上方修正、そして「増配」への期待感から買われました。
  • 注目ポイントは? 「増配期待」というストーリーは、私たち個人投資家にとって非常に魅力的です。次回の決算発表で、この期待が現実のものとなるかが最大の注目点です。
日本製鉄 (5401):高配当の魅力 vs 外部環境の逆風
  • どんな会社? 世界トップクラスの鉄鋼メーカーです。
  • なぜ動いた? 4%を超える高い配当利回りは魅力的ですが、中国の不動産市況の悪化懸念など、外部環境の逆風が株価の重しとなり、軟調な展開が続いています。
  • 注目ポイントは? 高い配当利回りを狙う買いと、外部環境を懸念する売りが綱引き状態です。米USスチール買収の行方や中国の経済対策が今後のカギを握ります。配当をもらいながら、じっくり環境の好転を待つ「忍耐」が試される局面かもしれません。
三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306):金利を見つめるポートフォリオの重し役
  • どんな会社? 日本最大の金融グループですね。
  • なぜ動いた? 指数が大きく下げる中でも、株価は比較的小さな動きに。日銀の利上げ期待で上昇してきましたが、足元では一旦材料待ちの雰囲気です。
  • 注目ポイントは? 銀行株は、日銀の金融政策、つまり金利の動向に大きく影響を受けます。次回の金融政策決定会合での日銀の姿勢が最大の焦点。安定した高配当株として、ポートフォリオの「土台」としての役割が期待されます。

【中型株の部】(時価総額:1,000億円以上~1兆円未満)

三井松島ホールディングス (1518):「物言う株主」登場で高値更新!
  • どんな会社? 石炭事業から事業の多角化を進めている会社です。
  • なぜ動いた? 「物言う株主」として知られる投資ファンドが株を買い増していることが分かり、「もっと株主還元を強化するのでは?」という期待感から買いが集まりました。
  • 注目ポイントは? まさに「需給」が株価を動かす典型例です。今後、このファンドがどのような動きを見せるのかに注目が集まります。
アマノ (6436):決算失望で急落…これは「落とし穴」か「買い場」か?
  • どんな会社? 駐車場システムや勤怠管理システムで有名な会社です。
  • なぜ動いた? 第1四半期の決算が「減益」となり、市場の期待に届かなかったことが嫌気されて株価が急落しました。
  • 注目ポイントは? この急落は、高配当投資家にとって重要な問いを投げかけます。今回の減益は一時的なものか、構造的な問題か。もし一時的なら、利回りが上昇した今は絶好の「買い場」になる可能性も。減益の「質」を見極めることが非常に重要ですね。

【小型株及び特殊要因銘柄の部】(時価総額:1,000億円未満)

太平洋工業 (7250):MBO発表で株価は一気にゴールへ!
  • どんな会社? タイヤバルブや自動車用プレス部品のトップメーカーです。
  • なぜ動いた? 経営陣が自社の株を買い付けて非公開化するMBOを発表。TOB(株式公開買付)価格が前日終値より約40%も高い2,050円に設定されたため、株価はその価格に向かって急騰しました。
  • 注目ポイントは? TOB価格という明確なゴールが示されたため、株価はそこに吸い寄せられます。日本市場で増えているMBOの動きを象徴する事例として覚えておきたいですね。
九電工 (1959):派手さはないけど堅実!好決算で再評価
  • どんな会社? 九州を地盤とする総合設備工事業者です。
  • なぜ動いた? 好調な第1四半期決算が評価されました。相場全体が不安定な中、こうした堅実な業績の銘柄に資金が向かいやすくなります。
  • 注目ポイントは? 九州エリアでの半導体関連の大型投資などが追い風です。安定した事業基盤を持つ銘柄は、高配当ポートフォリオの中核として頼もしい存在です。

【特別枠】配当はないけど見ておきたい!マネーフォワード(3994)に学ぶ「需給」の話

  • どんな会社? 家計簿アプリや法人向けクラウド会計ソフトで有名な会社です。配当はありませんが、成長株として注目されています。
  • なぜ動いた? 「物言う株主」で有名な投資ファンドが株式を大量取得したと判明し、株価が急騰。「今後何かアクションを起こすのでは?」という市場の期待感が、買いが買いを呼ぶ展開につながりました。
  • 注目ポイントは? 業績変化ではなく、「有力な買い手の登場」という需給イベントだけで株価が大きく動く好例です。高配当株投資家も、こうした動きが自分の保有銘柄に影響しないか、アンテナを張っておくべきという教訓を与えてくれます。

本日の注目銘柄データ一覧

今日取り上げた銘柄のデータを一覧にまとめました。特に、企業の稼ぐ力を示す「ROE」と「配当利回り」を比較してみてください。

国内注目株ポートフォリオ

国内注目株ポートフォリオ

企業名 証券コード 区分 ROE(実績) 配当利回り(予想)
商船三井 9104 大型株 16.88% 約3.1%
日本製鉄 5401 大型株 6.89% 約4.1%
三菱UFJ FG 8306 大型株 9.29% 約3.3%
三井松島HD 1518 中型株 約13.3% 約4.4%
アマノ 6436 中型株 約13.5% 約4.1%
太平洋工業 7250 小型株 約7.9% (上場廃止予定)
九電工 1959 小型株 9.65% 約2.9%
マネーフォワード 3994 特別枠 -20.03% 0.00%

※ROEは自己資本利益率の略で、自己資本をどれだけ効率的に使って利益を生み出したかを示す指標です。一般的に10%以上で優良とされます。 ※配当利回りは2025年7月25日時点のデータや予想を基に記載しています。

まとめ:今日の教訓と今後の戦略

今日の相場から、私たち高配当株投資家が得られる教訓は何でしょうか?

  1. 教訓①:利回りだけで選ぶのは危険! 日本製鉄の例が示すように、いくら配当利回りが高くても、事業環境に逆風が吹けば株価は上がりにくくなります。その企業がどんな環境でビジネスをしているのか、しっかり見極める必要がありそうですね。
  2. 教訓②:「需給」は利益の源泉になりうる! 太平洋工業のMBOや三井松島HDの「物言う株主」の登場は、株価を動かす強力なイベントです。決算だけでなく、こうした需給関連情報にもアンテナを張っておくと、新たなチャンスが見つかるかもしれません。

これらの教訓を踏まえ、**「安定配当のコア銘柄」「イベント期待のサテライト銘柄」**のように、役割を分けてポートフォリオを組むのが面白そうです。

九電工や銀行株のような安定企業を「コア(中核)」でしっかり固めつつ、三井松島HDのような需給イベントが起きた銘柄を「サテライト(衛星)」として加えてキャピタルゲイン(値上がり益)も狙っていく。そんなバランスの取れた戦略が、今日のようなどれを選ぶか重要な相場では力を発揮しそうですね。


この記事が、皆様の市場理解の一助となれば幸いです。ただし、本記事は特定の金融商品の売買を推奨するものではなく、情報提供のみを目的としています。投資に関する最終的なご判断は、ご自身の責任においてお願いいたします。

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