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【高配当株】AREホールディングス(5857)は買いか?利回り5.2%、実質自己資本71%の「財務のカラクリ」を徹底分析!

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moomoo証券【WEB】

高配当株投資で注目を集める銘柄、AREホールディングス(5857)。 「予想配当利回り5.2%」「前期比+50%の大幅増配(予想)」と、非常に魅力的な数字が並んでいます。

しかし、同時に「2025年3月期には減配した実績」もあり、さらに財務諸表を見ると「自己資本比率19.8%」という低い数値が…。 「この会社、本当に大丈夫?」 「高い利回りは魅力的だけど、リスクが高すぎるのでは?」 と不安になる方も多いかもしれません。

実は、この低い自己資本比率には「貴金属リサイクル」という事業特有の”カラクリ”が隠されています。 この記事では、AREホールディングス(5857)の「実質的な財務健全性(実質自己資本比率71.5%)」を解き明かしつつ、この高い配当利回りが「買い」に値するのかを徹底的に分析していきます。

【高配当株】AREホールディングス(5857)は買いか?配当利回り5.2%、実質自己資本71%の財務を分析

AREホールディングス株式会社

証券コード:5857

市場:東証プライム 業種:非鉄金属 時価総額:約1,829億円【中型株】
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【会社概要】どんな会社?

「貴金属事業」と「環境保全事業」の2つを柱とする。貴金属事業は、使用済み電子機器(Eスクラップ)、自動車触媒、宝飾品などの「都市鉱山」から金・銀・白金族(PGM)・レアメタルを回収・精製するリサイクルビジネスが中核。北米では鉱山からの精錬、トレーディング、金融サービスも手掛ける(海外売上高比率74%)。環境保全事業は、産業廃棄物の中間処理(無害化)を行う。

  • 事業領域:貴金属リサイクル(都市鉱山)、北米精錬・トレーディング、環境保全(産廃処理)。
  • 競争優位性:高精度の貴金属分析・回収技術。北米の垂直統合プラットフォーム。
  • 財務基盤:表面的な自己資本比率(19.8%)は低いが、これは貴金属の前渡し取引等によるもの。換金性資産を除いた「実質自己資本比率」は71.5%と非常に強固。

投資ハイライト:利回り5.2%と実質財務健全性

  • 大幅増配(予想): 2026年3月期 予想配当は120円(前期比+40円, +50%増)。
  • 配当方針: 「連結配当性向40%前後」。業績連動であり、累進配当ではない(2025/3期に減配実績あり)。
  • 高い配当利回り: 予想配当120円、株価2,295円換算で 約5.23%
  • 業績(予想): 26/3期 営業利益は300億円(前期比+50.1%増)と過去最高益を見込む(ただし北米の一過性利益も含む)。
  • 割安なバリュエーション: 予想PER 8.1倍、PBR 1.32倍と、競合比で割安感。
  • 機動的な自社株買い: 2025年3月期に10億円の自社株買いを実施した実績あり。
  • 【最大の特徴】 表面自己資本比率19.8%だが、実質自己資本比率71.5%という強固な財務実態。
予想配当利回り (26/3期 予想)

5.23%

配当性向 40%前後 / 25/3期は減配実績あり

PER (26/3期予) / PBR (実績)

8.1

/

1.32

競合他社比で割安水準。市況リスクを反映か。

ROE (自己資本利益率, 25/3期実績)

11.3%

資本効率は標準的。26/3期は大幅改善(約16.6%)見込み
自己資本比率 (25/9期)

71.5% (実質)

※報告値 19.8%。実質財務は極めて強固。

株価推移チャート(10年月足)※楽天証券より

株価は2023年以降、堅調な業績と株主還元(自社株買い、高配当)が評価され上昇トレンド。2025年10月の大幅な業績・配当修正を受け、高値圏での推移となっている。

AREホールディングス(5857)の10年月足株価チャート

最重要指標:一株当たり配当金の推移

配当方針は「配当性向40%目安」。業績連動であり、安定配当(累進配当)ではない点に注意が必要。 実際に2025年3月期は業績悪化に伴い減配(90円→80円)となっている。
一方で、2026年3月期(予想)は過去最高の業績見通しを受け、前期比+50%となる120円への大幅増配を予定しており、業績を株主還元に速やかに反映させる姿勢がうかがえる。

一株当たり利益(EPS)と配当性向の推移

EPS(1株利益)は貴金属市況や一過性損益により変動が大きい(ボラティリティが高い)ことが特徴。配当性向は「40%目安」の方針通り、概ね30%~40%台で推移している(業績が悪化した2023/3期を除く)。2026/3期はEPSも配当も大幅に伸長する予想。

収益性・資本効率 (ROE)

ROE(自己資本利益率)も業績変動に伴い大きく変動する。2025/3期実績は11.3%と良好な水準。好業績が見込まれる2026/3期は、約16.6%(試算)へと大幅に改善する見通し。

財務健全性:「実質」は鉄壁

表面的な自己資本比率(19.8%)は低いが、これは換金性の高い貴金属在庫や北米の前渡し取引(資産・負債の両建て)によるもの。

指標時点
自己資本比率 (報告値)19.8% (25/9)
自己資本比率 (実質値)71.5% (25/9)
ネットD/Eレシオ216.0% (25/3)
流動比率120.0% (25/9)

投資判断の核心

表面的な数値(低い自己資本比率、高いネットD/E)に惑わされてはいけない。会社説明(実質自己資本比率71.5%)を信じるならば、財務基盤は極めて強固と評価できる。

リスク要因

実質財務リスクは低いものの、以下の事業リスク(業績の変動要因)を認識する必要があります。

  • 貴金属価格・為替変動リスク: 最大のリスク要因。金・銀・白金族の市況変動が棚卸資産評価や収益性に直結する。為替(円安/円高)の影響も大きい。
  • 経済変動リスク: 国内外の景気後退は、リサイクル原料の発生量(製造業、宝飾品)や産廃処理量に影響する。
  • 業績のボラティリティ: 市況や一過性利益(北米トレーディング等)により、利益の変動幅が非常に大きい。
  • 減配リスク: 配当は業績連動(性向40%目安)であり、累進配当ではない。業績悪化局面では減配の可能性がある(2025/3期実績)。
  • キャッシュフローリスク: 貴金属価格上昇時や取引拡大時は、運転資金(在庫、前渡金)が増加し、営業CFがマイナスになりやすい(2026/3期 Q2も-491億円)。

競合他社比較(貴金属リサイクル・廃棄物処理)

貴金属リサイクルで競合する松田産業(7456)や、廃棄物処理で競合するTRE HD(9247)ダイセキ(9793)と比較します。
ARE HD(5857)は、予想PER(8.1倍)が競合比で割安な水準にあります。特に、予想配当利回り(5.23%)は突出して高い点が特徴です。PBR(1.32倍)は1倍を超えていますが、高いROE(実績11.3%、予想16.6%)を考慮すれば適正範囲内と評価できます。

指標 ARE HD (5857) 松田産業 (7456) TRE HD (9247) ダイセキ (9793)
時価総額(億円)1,8291,0928031,486
予想配当利回り(%)5.23%2.22%3.27%2.33%
PER(予想)8.1倍10.5倍6.1倍14.9倍
PBR(倍)1.32倍1.04倍0.97倍1.74倍
ROE(実績, %)11.3%9.91%17.51%11.29%

※指標は2025年10月29日時点または各社直近決算に基づく参考値です。

成長戦略と事業環境

「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」と「カーボンニュートラル」という長期的な追い風に乗る事業です。

  • 貴金属事業: AI・データセンター関連の電子分野(Eスクラップ)が好調。貴金属価格の高止まりも採算性に寄与。北米では精錬・加工・トレーディング・金融・倉庫と事業を多角化。
  • 環境保全事業: 環境規制強化を背景に、廃棄物の適正処理ニーズは底堅い。
  • 懸念点: 自動車のEV化は、ガソリン車触媒(PGM回収)の需要を中長期的に減少させるリスクあり(26/3期 Q2も触媒分野は減益)。

結論:投資判断は「投資適格(中〜上級者向け)」

予想利回り5.2%は非常に魅力的であり、PER 8.1倍のバリュエーションにも割安感があります。また、実質自己資本比率71.5%という財務健全性もポジティブな要素です。

しかし、その一方で、業績は貴金属市況に大きく左右されボラティリティ(変動性)が極めて高い点は最大の注意点です。

配当方針も「配当性向40%目安」であり、累進配当ではありません。2025/3期には減配実績があり、今後も市況悪化局面では減配リスクを伴います。

高い配当利回りと割安感(キャピタルゲイン期待)を狙いつつ、業績・配当の変動リスクを許容できる中長期投資家にとって「投資適格」と判断します。配当の安定性を最重視する投資家には不向きかもしれません。

主な投資用語の解説

PER (株価収益率): 株価が1株当たり純利益の何倍かを示す指標。低いほど割安とされる。

PBR (株価純資産倍率): 株価が1株当たり純資産の何倍かを示す指標。1倍が解散価値とされ、低いほど割安とされる。

ROE (自己資本利益率): 企業が自己資本(株主資本)を使ってどれだけ効率的に利益を上げたかを示す指標。高いほど収益性が良い。

配当性向: 企業が稼いだ純利益のうち、どれだけを配当金として株主に支払ったかを示す割合。ARE HDは「40%目安」。

自己資本比率: 総資産に占める自己資本の割合。高いほど財務の安全性が高い(ARE HDは報告値19.8%、実質値71.5%)。

ネットD/Eレシオ (純有利子負債自己資本比率): 実質有利子負債が自己資本の何倍かを示す指標。低いほど財務の安全性が高い。(ARE HDは高いが、事業特性による側面がある)

営業キャッシュフロー (営業CF): 企業が本業で稼いだ現金の増減。ARE HDは運転資金(在庫等)の増減によりマイナスになることがある。

このコンテンツは、情報の提供を目的としており、売買の推奨等を目的としたものではありません。いかなる内容も将来の運用成果を保証するものではなく、最終的な投資決定はご自身の判断・責任でお願い致します。

AREホールディングス(5857)の分析まとめです。

ポジティブな点は、予想利回り5.2%という非常に高い水準と、PER 8.1倍という割安感です。 また、最大の懸念材料である財務についても、表面的な数値(自己資本比率19.8%)とは裏腹に、「実質自己資本比率は71.5%」と極めて健全であることが分かりました。

ただし、最大の注意点は「業績の変動(ボラティリティ)が大きい」ことです。 業績は貴金属の市況に大きく左右されるため、配当も業績連動(配当性向40%目安)となっています。実際に2025年3月期には減配した実績があり、安定配当(累進配当)ではありません。

結論として、AREホールディングス(5857)は、 「市況による業績・配当の変動リスクを許容できる」 「実質的な財務健全性と高い利回りに魅力を感じる」 という中〜上級者向けの銘柄と言えるでしょう。

配当の安定性を最重視する方には不向きかもしれませんが、リスクを理解した上で中長期的なリターン(インカム+キャピタル)を狙う投資家にとっては、「投資適格」と判断します。

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※本記事は特定の銘柄や証券会社の利用を推奨するものではありません。投資の最終決定はご自身の判断でお願いいたします。

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