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利回り3.6%【4641 アルプス技研】「配当性向50%」は本物か?10年成長・実質無借金の優良企業を徹底分析

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moomoo証券【WEB】

「新NISAで高配当株投資を始めたいけど、減配が怖くて一歩が踏み出せない」 「配当利回りだけでなく、財務が健全で、ちゃんと成長もしている企業に長期投資したい」

そんな悩める投資家の皆様に、ぜひ知っていただきたい銘柄があります。それが、技術者派遣サービスを展開する「アルプス技研(4641)」です。

25/11/11日発表された2025年第3四半期決算 でも、売上高は前年同期比+6.2%、営業利益は+9.4%と堅調な成長を維持 しており、通期の配当予想94円(配当性向50.5%見込み)も堅持しています 。  

現在の配当利回りは約3.6% 。これだけ見ると平凡かもしれませんが、同社は「連結配当性向50%」という明確な株主還元方針を「公約」しています。  

しかし、本当にその公約は守られるのでしょうか?景気敏感と言われる派遣業界で、配当を出し続ける体力はあるのでしょうか?

この記事では、証券アナリストの視点からアルプス技研の「配当の信頼性」を徹底的に深掘りします。「実質無借金」という鉄壁の財務基盤、過去10年の安定した成長実績、そして競合他社と比較した際の優位性まで、長期投資の適格性を丸裸にします。

この記事を読めば、アルプス技研があなたの新NISAポートフォリオの中核を担うに値する銘柄かどうかが、明確にわかるはずです。

【配当性向50%公約】アルプス技研(4641)は買いか?「実質減配なし」と「ROE 20%超」の優良企業を徹底分析

株式会社アルプス技研 (4641)

大手メーカーの「R&D(研究開発)」に特化した技術者派遣

市場:東証プライム 業種:サービス業 時価総額:約517億円 (2025/11/12時点)
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【会社概要】どんな会社?

大手メーカー(自動車、半導体など)の研究・開発・設計といった「上流工程」に特化した技術者派遣サービスが中核。 技術者を「無期雇用(正社員)」で採用・育成し、顧客先に「チーム派遣」するモデルに強みを持つ。

  • 事業領域:アウトソーシングサービス事業(自動車・半導体メーカーのR&D支援)が主力。グローバル事業も急成長中。
  • 競争優位性:無期雇用モデルによる法的リスク耐性と長期的な顧客信頼。顧客分散(上位10社比率20.5%)。
  • リスク要因:人材獲得競争の激化(人件費・採用費の高騰)。主力顧客(自動車・半導体)のR&D投資意欲への依存。
  • 財務基盤:鉄壁。自己資本比率66.1%、実質無借金(ネットキャッシュ 約128億円)状態。

投資ハイライト:利回り3.61%、「配当性向50%」を公約

  • 堅実な利回り: 予想配当94円、株価2,603円換算で 約3.61%
  • 最強の還元方針: 「連結配当性向50%」という明確な方針を公約。
  • 公約の信頼性: 2023年の記念配10円を除けば、普通配当は「93円→93円→94円(予)」と「実質減配なし」を維持。経営陣は性向50%を小数点以下で厳格に遵守。
  • 【最大の特徴】 ROE 20.7%。実質無借金で、日本企業トップクラスの資本効率を達成。
  • 【株主優待】 なし。還元は現金配当と自社株買い(2025年2月に10億円実施)を最優先する方針。

最重要指標①:配当トレンド(金額・利回り・姿勢)

配当金と配当利回りの推移

グラフは、株主還元の「金額」と「株価水準(利回り)」を示しています。
配当金(積み上げグラフ・左軸)は、2023/12期に「記念配当10円」が含まれますが、それを除いた「普通配当」ベースでは「実質減配なし」を維持し、今期は増配予想です。棒グラフは中間配当(水色)と期末配当(青色)で色分けされています(※データは50%ずつの仮分割)。
配当利回り(折れ線・右軸)は、3.6%前後の高水準を維持しています。

配当性向の推移

グラフは、株主還元の「姿勢」(利益のうちどれだけを還元しているか)を示しています。
配当性向(折れ線・左軸)は、公約である「50%」目安で厳格にコントロールされており、利益の範囲内で健全に還元していることがわかります。2025年予想値が50%をわずかに超えているのは、公約を厳格に遵守している証拠です。

最重要指標②:EPSとROEの推移

グラフは、企業の「稼ぐ力」と「資本効率」を示しています。
EPS(棒グラフ・左軸)は、10年間で安定的に成長しており、これが「配当性向50%」方針の下、増配の強力な源泉となっています。
ROE(折れ線・右軸)は、一貫して20%前後の超高水準を維持しており、日本企業でトップクラスの資本効率を達成。株主資本を効率的に使って利益を生み出している証拠です。グラフ内の灰色の点線は、日本企業の一般的なROE平均(約8%)を示しており、アルプス技研がいかに高い水準にあるかがわかります。

最重要指標③:売上高と営業利益率の推移

グラフは、企業の「事業規模」と「収益性」を示しています。
売上高(棒グラフ・左軸)は、10年で約2倍に成長。コロナ禍(2020年)を除き、一貫して成長を続けています。
営業利益率(折れ線・右軸)は、10%前後の高い水準で安定しています。人材派遣業でありながら高い収益性を維持しており、ビジネスモデルの強さを示します。

財務健全性:「配当性向50%」の源泉

「配当性向50%」という高い還元方針を支える、鉄壁の財務基盤(キャッシュ創出力)を検証します。

指標時点 (2025年Q3等)
自己資本比率66.1%
有利子負債 (合計)約2.1億円
現預金約130億円
ネットD/Eレシオ実質無借金 (ネットキャッシュ 約127.9億円)

投資判断の核心 (キャッシュフロー)

営業キャッシュフローは安定的にプラスを創出しています。
有利子負債2.1億円に対し、それを圧倒的に上回る現預金130億円を保有する「実質無借金」状態です。
2024年実績で、フリーCF 42.1億円に対し、配当支払総額は約18.5億円。稼いだ現金の半分以下で配当を賄えており、配当の支払い余力は万全です。

リスク要因(事業モデル)

財務リスクは皆無ですが、ビジネスモデルに固有のリスク要因を精査します。

  • 人材確保・人件費高騰リスク: 最大のリスク要因。同業他社との人材獲得競争による採用コスト・人件費の高騰が利益を圧迫する可能性。(ただし、契約単価への転嫁は現時点で成功)
  • 景気後退リスク: 主力顧客である自動車・半導体業界がR&D(研究開発)投資を削減した場合、派遣需要が減少する可能性。
  • (リスク緩和点) 事業特性: 工場の「生産」ラインへの投資と異なり、「R&D」投資は企業の将来競争力を左右するため、景気後退局面でも維持されやすい特性がある。

株価指標と競合比較

アルプス技研のPER 13.8倍、利回り3.61%は、競合の技術者派遣会社と比較して突出しているわけではありません。
しかし、最大の差別化要因は「ROE 20.7%」という圧倒的な資本効率と、「実質無借金」という鉄壁の財務です。
競合他社(メイテック、UTグループ)は高いROEを誇りますが、PBR(株価純資産倍率)も5倍前後と高く評価されています。一方、アルプス技研はPBR 2.7倍と、その高ROE・高財務に対して割安な評価に留まっています。

指標 4641 アルプス技研 9744 メイテック 2146 UTグループ 2429 ワールドHD
市場東証プライム東証プライム東証プライム東証プライム
配当利回り(予)3.61%5.49%5.93%4.30%
PER(予)13.8倍18.3倍13.9倍7.5倍
PBR(実)2.7倍5.4倍4.1倍2.7倍
ROE(実)20.7%26.4%31.7%11.8%

※指標は2025年11月12日時点または直近決算に基づく(レポート参照)。

成長戦略:旺盛な国内R&D投資

2025年Q3決算でも増収増益(売上+6.2%, 営業利益+9.4%)を維持。国内の自動車・半導体メーカーの活発なR&D投資を背景に堅調に推移。

  • 成長ドライバー: グローバル事業(売上+43.0%, 営業利益+51.4%)が急成長。航空宇宙、医療分野など先端技術領域へもシフト。
  • 「質」の向上: 成長要因は「稼働人数増」だけでなく、「契約単価上昇」も達成。人件費増を価格転嫁できている証拠。
  • 構造的需要: 国内の先端技術者は慢性的に不足しており、派遣需要は中長期的に旺盛。
  • 最重要方針(株主還元):
    • 「実質減配なし」(記念配を除く)
    • 「連結配当性向 50%」(公約・厳格遵守)
    • 積極的な自社株買い(2025年2月に10億円実施)

結論:投資判断は「長期投資適格」

アルプス技研は、長期的なインカム(配当)とキャピタルゲイン(株価上昇)の両面で「投資適格」と判断します。

最大の魅力は「配当性向50%」という明確かつ厳格に遵守されているコミットメントです。

これは「実質無借金」の鉄壁の財務と、「ROE 20.7%」という卓越した収益力に裏付けられています。

2023年の「見せかけの減配」とは異なり、実質的な普通配当は維持・増配傾向にあり、信頼性は抜群です。

「PBR 2.7倍」は、この高ROE・高財務を鑑みれば割安な水準であり、高配当ポートフォリオの「中核(コア)」銘柄として強く推奨します。

主な投資用語の解説

PER (株価収益率): 株価が1株当たり純利益の何倍かを示す指標。低いほど割安とされる。

PBR (株価純資産倍率): 株価が1株当たり純資産の何倍かを示す指標。1倍が解算価値とされ、低いほど割安とされる。

ROE (自己資本利益率): 企業が自己資本(株主資本)を使ってどれだけ効率的に利益を上げたかを示す指標。高いほど収益性が良い。

ROIC (投下資本利益率): 事業活動のために投じた資本(株主資本+有利子負債)に対して、どれだけ効率的に利益を生み出したかを示す指標。

実質減配なし (累進配当): 企業が配当を減らさず、少なくとも「維持」または「増配」し続けること。

配当性向: 企業が純利益のうち、どれだけを配当金として株主に支払ったかを示す割合。(アルプス技研は50%目安)

自己資本比率: 総資産に占める自己資本の割合。高いほど財務の安全性が高い。

ネットD/Eレシオ (純有利子負債自己資本比率): 実質有利子負債が自己資本の何倍かを示す指標。低いほど(マイナス含む)財務の安全性が高い。

このコンテンツは、情報の提供を目的としており、売買の推奨等を目的としたものではありません。いかなる内容も将来の運用成果を保証するものではなく、最終的な投資決定はご自身の判断・責任でお願い致します。

アルプス技研(4641)は、長期的な配当(インカムゲイン)と安定的な資産成長(キャピタルゲイン)の両立を目指す投資家にとって、「投資適格」と結論付けます。

分析のポイントは以下の3点です。

  1. 「配当性向50%」は信頼できる「規律」である:一時的な記念配当を除き「実質減配なし」の実績と、小数点以下のレベルで公約を守る経営陣の姿勢は、極めて高く評価できます。
  2. 「実質無借金」の鉄壁の財務が配当を守る:万が一の不況時でも配当を維持できる潤沢なネットキャッシュは、長期投資家にとって最大の安心材料です。
  3. 「稼ぐ力」が安定成長している:ROE20%超という高い資本効率に加え、契約単価の上昇とグローバル事業の拡大により、配当の原資となる利益(EPS)が着実に成長しています。

もちろん、人材獲得競争の激化や景気循環といったリスクは存在します。しかし、現在の株価水準は、それらのリスクを考慮してもなお、同社の「配当の安全性」と「持続的な成長力」に対して割安な水準にあると判断します。

新NISAのポートフォリオにおいて、景気変動への耐性を持ちつつ、安定したインカムを生み出し続ける「中核銘柄」として、検討できる一社です。

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今回の分析が、あなたの銘柄選び、そして証券会社選びの参考になれば幸いです。

※本記事は特定の銘柄や証券会社の利用を推奨するものではありません。投資の最終決定はご自身の判断でお願いいたします。

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