新NISAの投資先として、「長期で安心して持てる高配当株」を探している方も多いのではないでしょうか。
今回は、時価総額約187億円の小型株ながら、ROE 20%超、実質無借金経営、そして8期連続増配(2026年3月期予想含む)という驚異的な実績を持つ「イフジ産業(証券コード:2924)」をご紹介します。
製パンやマヨネーズに欠かせない「業務用液卵」で国内シェア2位を誇るニッチ・チャンピオンですが、その実力は市場で正当に評価されているのでしょうか?
この記事では、イフジ産業の強み、成長戦略、そしてリスク要因を徹底的に分析し、新NISAで長期保有するに値する「投資適格」な銘柄かどうかを検証していきます。
株式会社イフジ産業
証券コード:2924
【会社概要】どんな会社?
イフジ産業は、製パン・製菓・冷凍食品などに不可欠な「業務用液卵」で国内シェア第2位を誇るニッチ・チャンピオンです。その重要性から「食の半導体」とも呼ばれます。全国4工場の安定供給網と高い品質管理を強みに、大手食品メーカーと強固な信頼関係を構築。実質無借金経営とROE 20%超の卓越した収益性を両立しています。
- ✔事業領域:業務用液卵(全卵・卵黄・卵白)の製造・販売が中核。
- ✔競争優位性:全国の生産拠点による安定供給能力、高い品質管理、実質無借金経営の鉄壁な財務基盤。
- ✔成長戦略:30億円の設備投資で2030年シェア20%を目指す。卵殻などを活用する「タマゴテック」事業も推進。
投資ハイライト
- 7期連続増配の実績:「連結配当性向25-30%」の方針に基づき、安定的な増配を継続。
- 鉄壁の財務状況:自己資本比率66.6%、有利子負債を大幅に上回る現預金を保有する「実質無借金経営」。
- 驚異的な収益性:実績ROEは20.16%。負債に頼らず、本業の力で高い資本効率を達成。
- 割安な株価水準:高い収益性や成長性にも関わらず、予想PERは10倍と評価されており、株価には割安感がある。
- 明確な成長投資:シェア拡大に向けた30億円の大型設備投資を自己資金で実行し、将来の成長基盤を構築中。
3.00%
配当性向25-30%目標
10.0倍
1.59倍
高ROEに対して割安な評価
20.16%
驚異的な資本効率66.6%
倒産リスクが極めて低い株価推移チャート(10年月足)※楽天証券より
株価は中長期で力強い上昇トレンドを形成。好調な業績と継続的な増配を背景に、市場での評価が高まっている。
最重要指標:一株当たり配当金の推移
7期連続の増配を達成。「連結配当性向25-30%」の明確な方針のもと、利益成長を株主へ着実に還元しています。2026年3月期も増配予想となっており、8期連続増配となる見込みです。
また、2025年3月期実績のDOE(純資産配当率)は5.22%と極めて高い水準にあり、資本効率(ROE 20.16%)の高さが安定した株主還元の下支えとなっていることが分かります。
売上高・営業利益率の推移
主力の液卵事業が堅調に推移し、売上は継続的に成長。2025年3月期は、コストの価格転嫁と販売数量の増加により、営業利益率が11.7%へと大幅に改善した。
収益性・資本効率
ROEは20%を超える驚異的な高水準を達成。負債に頼らず、株主資本を極めて効率的に活用している。
財務健全性:「鉄壁のバランスシート」
実質無借金経営で財務基盤は盤石。景気変動に対する極めて高い耐性を有する。
指標 | 2025年3月期 実績 |
---|---|
自己資本比率 | 66.6% |
有利子負債 | 実質 0円 |
ネットD/Eレシオ | -17.2% |
流動比率 | 219.1% |
投資判断の核心
鉄壁の財務を基盤に、ニッチ市場で稼いだキャッシュを、成長投資(設備投資)と株主還元の両輪で最適に配分する。この好循環が同社の最大の魅力である。
リスク要因
投資判断においては、以下のリスクを認識する必要があります。
- 鳥インフルエンザの流行: 最大のリスク要因。鶏卵の供給網を麻痺させ、原料価格を急騰させる。
- 鶏卵価格の変動: 鶏卵というコモディティ価格に収益が左右される。コスト上昇分を価格転嫁できない場合、利益が圧迫される。
- 設備投資のれん償却: 30億円の大型投資に伴う減価償却費の増加が、2026年3月期の一時的な減益要因となる。
- 主要顧客への依存: 山崎製パンなど、特定の大手食品メーカーへの依存度が高く、取引条件の変更がリスクとなり得る。
競合他社比較
競合他社と比較して、ROEが突出して高い。高い資本効率にも関わらずPERは10倍と、市場から割安に評価されている可能性がある。
指標 | イフジ産業 (2924) | キユーピー (2809) | ケンコーマヨネーズ (2915) | 山崎製パン (2212) |
---|---|---|---|---|
時価総額(億円) | 187 | 4,840 | 917 | 7,137 |
配当利回り(%) | 3.00% | 3.34% | – | 1.32% |
PER(予想) | 10.0倍 | 20.27倍 | 8.81倍 | 16.44倍 |
PBR(倍) | 1.59倍 | 1.60倍 | 0.85倍 | 1.22倍 |
ROE(%) | 20.16% | 7.3% | 8.9% | 8.4% |
※各社指標は2025年10月23日時点の各種公開情報に基づく参考値です。
中長期成長戦略
シェア拡大と新領域開拓で持続的成長を目指す。
- 2030年度 (目標): 液卵販売数量8万トン、国内シェア20%の達成。
- 基本方針: 「連結配当性向25-30%」を維持し、安定的な株主還元を継続。
- 成長ドライバー: 30億円の大型設備投資による生産能力増強。「タマゴテック」事業による高付加価値領域への進出。
結論:投資判断は「投資適格」
卓越した財務基盤と高い収益性を誇るニッチ・チャンピオンです。そして何より、7期連続増配の実績が、株主価値向上への強い意志を示すものです。
鳥インフルエンザや鶏卵価格の変動リスクはあるものの、それを管理してシェアを拡大してきた実績があります。高い企業品質と割安な株価水準を考慮すると、「投資適格」な銘柄だと考えています。安定した配当を享受しつつ、長期的な成長を期待する投資家にとって、魅力的な投資対象となるでしょう。
イフジ産業(2924)の分析をまとめます。
【投資を後押しする強み】
- 驚異的な収益性:ROE 20.16%という高い資本効率。
- 鉄壁の財務:自己資本比率66.6%の実質無借金経営。
- 積極的な株主還元:8期連続増配(予)の実績と、DOE 5.22%という高い株主資本への意識。
- 明確な成長戦略:30億円の大型投資で2030年シェア20%を目指す明確なビジョン。
【懸念すべきリスク要因】
- 鳥インフルエンザ:原料供給網を脅かす最大のリスク。
- 鶏卵価格の変動:コモディティ価格に利益が左右される。
- 一時的な減益:設備投資の減価償却費が2026年3月期の利益を圧迫する。
結論として、イフジ産業は「卓越した財務基盤と高い収益性を誇るニッチ・チャンピオン」であり、中長期的な視点では「投資適格」と判断します。
鳥インフルエンザ等のリスクはありますが、それを管理してシェアを拡大してきた実績は評価できます。高い企業品質の割にPER 10倍と割安感もあり、安定した配当を享受しつつ長期的な成長を期待する投資家にとって、新NISAの投資先としても非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
※本記事は情報の提供を目的としており、売買を推奨するものではありません。最終的な投資決定はご自身の判断・責任でお願い致します。
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今回の分析が、あなたの銘柄選び、そして証券会社選びの参考になれば幸いです。
※本記事は特定の銘柄や証券会社の利用を推奨するものではありません。投資の最終決定はご自身の判断でお願いいたします。
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