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【2025年10月第1週】日経平均は最高値なのに、なぜ?市場の二極化から学ぶ高配当株投資戦略

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【2025年10月3日】日経平均は最高値なのに、なぜ?市場の二極化から学ぶ高配当株投資戦略

2025年10月3日

日経平均は最高値なのに、なぜ?
市場の二極化から学ぶ高配当株投資戦略

「日経平均が史上最高値!」というニュースを見て、「いよいよ本格的な上昇相場?」とワクワクした方も多いのではないでしょうか。 でも、ちょっと待ってください。その裏側で、実は多くの銘柄が値下がりしていたことをご存知でしたか? 今週(9/29~10/3)の株式市場は、まさにそんな「二つの顔」を持つ、高配当株投資家にとって非常に重要な一週間でした。 この記事では、なぜそんな不思議な状況が生まれたのかを分かりやすく解き明かし、今後の投資戦略のヒントを探っていきます。

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光と影:日経平均の裏で起きていたこと

今週の日本株市場を一言で表すなら、「大いなる乖離(かいり)」です。日経平均株価は歴史的な高値を更新する一方で、市場全体を見ると実はほとんどの株が下落していました。まずは、その対照的な結果を数字で見てみましょう。

主要指数 週末終値 週間騰落率 ポイント
日経平均株価 45,769.50円 +0.91% 一部の大型株(値がさ株)に引っ張られ5週続伸
TOPIX (東証株価指数) 2,550.34ポイント (仮) -1.82% 市場全体の動きを反映し、大幅下落
日経平均株価とは?
日本を代表する優良企業225社の株価を基にした平均値。ニュースでよく聞く日本の景気の目安ですね。
TOPIXとは?
東証プライム市場の全銘柄の時価総額(株価×発行済株式数)を基にした指数。日経平均より市場全体の値動きをより正確に反映しやすいと言われます。

この正反対の動き、不思議に思いませんか?この謎を解くカギは、週の後半に起きた「AI(人工知能)フィーバー」にありました。 日立製作所と米オープンAI、キオクシアと米エヌビディアといった、日本の大企業と世界のAIリーダーとの提携ニュースが立て続けに報じられました。 この「AI」という巨大なテーマに投資家の期待が爆発し、一部の半導体・AI関連銘柄に熱狂的な買いが集中。その勢いが日経平均株価だけを大きく押し上げたのです。

一方で、東証プライム市場では約88%もの銘柄が値下がりしていました。これは、多くの投資家がAI関連以外の銘柄を売って、AI銘柄に資金を移した(セクターローテーション)結果です。 特に、週の初めには9月中間決算の「配当落ち」があり、配当をもらう権利が確定した後の売り圧力が強かったことも、市場全体の重荷となりました。

配当落ちとは?
企業からもらえる配当を受け取る権利がなくなる日のこと。権利を得た投資家が株を売ることが多くなるため、一般的に株価が配当分だけ下がりやすくなります。

つまり、今週の相場は「健全な上昇」ではなく、「ごく一部のテーマに資金が集中した局地的なお祭り」だったと言えます。 この現実を知ることは、私たち高配当株投資家が、市場の熱狂に惑わされず、冷静に自分のポートフォリオと向き合うために非常に大切です。

明暗くっきり!注目高配当株を深掘り

それでは、このような二極化相場で、具体的にどのような銘柄が注目されたのでしょうか。ここでは、時価総額(企業の規模)別に、高配当株投資家が注目すべき銘柄をいくつかピックアップして解説します。

大型株 (時価総額1兆円以上)

企業情報 週間騰落率 配当利回り 自己資本比率/ROE 株主還元方針
日立製作所 (6501)

総合電機メーカー。米オープンAIとの提携でAIインフラ関連の主役候補に。

+9.16% 1.00% 44.0% / 10.3% 9期連続増配の実績。安定配当を継続しつつ、AIによる成長で将来の増配期待も高まる。
JX金属 (5016)

AI半導体製造に不可欠な先端素材の供給者。「AIのツルハシ銘柄」として再評価。

+18.13% 0.85% 48.0% / – 配当性向20%程度。成長投資優先のため、インカムより成長性を重視する投資家向け。
三菱UFJ FG (8306)

国内最大の金融グループ。高配当ポートフォリオの中核を担う代表格。

-4.10%(業種) 3.03% 5.0% / 8.5% 配当性向40%目安、累進配当(減配せず維持か増配)への強い意志を示す。
しまむら (8227)

衣料品専門店大手。決算が市場の期待に届かず株価は急落。

-10.62% 2.11% 88.3% / 10.9% DOE 3.0%という明確な還元目標。株価下落で利回りが上昇しており、逆張りの好機か。優待も魅力。
インフロニア・HD (5076)

建設・インフラ関連。業績・配当の大幅な上方修正を発表し急騰。

+7.51% 4.68% 35.8% / 8.2% 「年間配当60円を下限」という強力な累進配当方針。株主へのコミットメントが非常に強い。
ソニーFG (8729)

ソニーから分離上場した金融事業。需給が緩み株価は軟調スタート。

N/A N/A 2.9% / – (注目)配当性向40-50%、原則減配なしの方針。現在の株価は長期的な仕込み場となる可能性。
自己資本比率とは?
会社の全資産のうち、返済の必要がない自分のお金(自己資本)がどれくらいの割合かを示す指標。一般的に高いほど財務が安定していると言えます。(※銀行など業種によって基準は異なります)
ROE (自己資本利益率) とは?
自己資本を使って、どれだけ効率的に利益を上げたかを示す指標。「株主のお金をどれだけ上手に使って稼いだか」がわかります。一般的に10%以上だと優良とされます。
DOE (自己資本配当率) とは?
自己資本に対してどれくらいの配当を支払うかを示す指標。利益の変動に左右されにくく、安定した配当を目指す企業が目標として掲げることが多いです。

中型株 (時価総額1,000億円~1兆円未満)

企業情報 週間騰落率 配当利回り 自己資本比率 株主還元方針
ニッパツ (5991)

自動車部品メーカー。割安なバリュー株への資金シフトの流れに乗る。

+8.70% 2.83% 58.5% 安定配当を基本方針としており、財務基盤も健全。
CKD (6407)

FA・半導体製造装置向け部品メーカー。設備投資関連テーマで堅調。

+7.81% 2.68% 64.7% 配当性向40%以上。長期保有優遇ありの株主優待も魅力的。
富山第一銀行 (7184)

富山県地盤の地方銀行。新たな株主還元方針の発表で株価が再評価。

+12.42% 3.71% 4.5% 「配当性向35%以上」の新方針が強烈なサプライズに。地銀全体の再評価を促す可能性も。
テクノ菱和 (1965)

空調設備工事大手。業績・配当の大幅上方修正で株価が一段高に。

+8.79% 2.05% 51.5% 「維持または増配」の累進配当的な方針が心強い。株主優待あり。
ミガロHD (5535)

美容室向けITサービスなどを展開。公募増資の発表で株価が暴落。

-34.35% 1.40% 68.3% (注意銘柄)大規模な公募増資は1株あたりの価値を薄めるため、高配当投資では避けたい典型例。

小型株 (時価総額1,000億円未満)

企業情報 週間騰落率 配当利回り 自己資本比率 株主還元方針
栗林商船 (9171)

海運業。明確な材料なく急騰しており、短期的な投機資金集中の可能性。

+31.76% 1.24% 37.4% 安定配当。株主優待は1000株以上必要でハードルは高い。ボラティリティに注意。
ERI HD (6083)

建築確認検査事業。「質の高い小型株」として資金が流入した可能性。

+25.51% 1.85% 40.2% 長期継続的な配当を基本方針としており、安定性が魅力。
ダイセキ環境S (1712)

土壌汚染調査・処理。親会社によるTOB(株式公開買付け)が発表された。

+25.33% N/A 75.9% (注意銘柄)TOBにより上場廃止予定のため、長期保有を前提とした投資対象ではない。

まとめ:熱狂の裏にチャンスあり!高配当株投資家の航海術

今週の相場は、ニュースのヘッドラインだけを追いかけるのではなく、市場全体を冷静に見ることの大切さを教えてくれましたね。 AIのような華やかなテーマに資金が集中したことで、その影に隠れて、本来の実力よりも安く評価されている優良な高配当株が生まれているかもしれません。

私たちが取るべき戦略は、熱狂を追いかけることではなく、それによって生まれた「価格の歪み」をチャンスと捉えることです。

  • 逆張り戦略:市場の熱狂の裏で不当に売られた、三菱UFJやしまむらのような優良株に注目する。
  • 還元方針を重視:インフロニアHDのように、会社が「必ず配当を出す!」と強く約束してくれている銘柄は、不透明な相場での心強い味方になります。
  • 成長性もプラス:日立製作所のように、安定配当に加えてAIという新たな成長ストーリーが加わった銘柄も魅力的です。

市場の熱狂に惑わされず、ご自身の投資スタイルを貫くことが、長期的な成功への一番の近道です。

この記事が、皆様の市場理解の一助となれば幸いです。ただし、本記事は特定の金融商品の売買を推奨するものではなく、情報提供のみを目的としています。投資に関する最終的なご判断は、ご自身の責任においてお願いいたします。


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