日経平均を動かした主役たち (寄与度ランキング)

「寄与度」とは、その銘柄が日経平均をどれだけ上げ下げしたかを示す数字です。これを見ると、どの銘柄がその日の相場の主役だったかが一目瞭然です。

ご覧の通り、アドバンテストやソフトバンクGといった半導体・AI関連銘柄が日経平均を大きく押し上げました。一方で、良品計画やニトリといった小売業は、消費の現実を映して下落。市場の中でのテーマの違いがくっきりと出ています。

元気だった業種、おとなしかった業種

株式市場は33の「業種（セクター）」に分かれています。どの業種にお金が集まったかを見ると、市場のテーマがわかります。

さて、ここからは本題です。今日の市場の中で、私たち高配当株投資家が注目すべき銘柄をピックアップしました。安定感、成長性、そしてもちろん配当利回り。様々な角度から見ていきましょう。（銘柄名クリックでGoogle Financeの株価情報ページに移動します）

(注：データは2025年10月3日時点、または直近の決算発表時点のものを基に作成。)

2025年10月3日の市場は、AIという未来への期待が株価を押し上げる一方で、国内の消費といった現実も浮き彫りにする、「二つの顔を持つ市場」でした。

このような環境で、高配当株投資家が考えられる戦略は、大きく3つあります。

1. 安定・王道株にこだわる戦略：市場の熱狂に惑わされず、三菱UFJやグンゼのように、盤石な財務基盤と安定した事業を持つ銘柄で、着実に配当を積み重ねる。
2. 成長性も狙うハイブリッド戦略：日立や正興電機のように、安定した事業基盤を持ちつつ、AIという新たな成長ストーリーが加わった銘柄に投資し、配当と株価上昇の両方を狙う。
3. 景気サイクルを捉える戦略：THKのように、景気の波に業績が左右されるものの、それを理解した上で高い配当利回りを享受する。景気の底で仕込む胆力が求められます。

どの戦略が正解というわけではありません。大切なのは、ご自身の投資スタイルやリスク許容度に合わせて、これらの戦略をうまく組み合わせ、バランスの取れたポートフォリオを築いていくことです。