2025年10月1日
【2025年10月1日】米国市場分析:政治とAI、株価を動かす本当の主役は?初心者向け解説
「政府の閉鎖」や「AIブーム」といったニュースが飛び交う米国市場。一見難しそうですが、実はシンプルな原則が株価を動かしています。昨日の市場を例に、何が株価を動かし、どこにチャンスがあるのか、初心者の方にも分かりやすく解説します。一緒に市場の「今」を読み解いていきましょう!
市場の体温計:主要指数は小幅に上昇
2025年9月30日の米国株式市場は、主要な3つの株価指数がそろって少しだけ上昇して終わりました。これは、大きなニュースに揺れながらも、市場全体としてはなんとか踏ん張った、というイメージですね。
主要指数 | 終値 | 騰落率 (%) |
---|---|---|
ダウ工業株30種平均 (DJI) | 46,397.89 | +0.18% |
S&P 500種株価指数 (SPX) | 6,688.46 | +0.41% |
ナスダック総合指数 (CCMP) | 22,660.01 | +0.30% |
VIX指数(恐怖指数) | 16.05 | -0.43% |
【用語解説】VIX指数(恐怖指数)とは?
投資家が今後、市場が大きく荒れると予想しているかを示す指標です。この数値が高いほど、市場に不安が広がっていることを意味します。今回は少し下がったので、「心配なニュースはあるけど、パニックにはなっていない」という状態です。
大きな不安材料:「政府機関の閉鎖」って何?
この日の市場で一番の懸念材料は「政府機関の閉鎖」問題でした。これは、議会で予算が決まらず、政府の一部の機能が一時的にストップしてしまうことです。これが決まると、景気のデータ発表が遅れるなど、経済の先行きが不透明になります。
面白いことに、この「悪いニュース」が、短期的には株価にプラスに働くことがあります。なぜなら、「景気のデータが分からないなら、中央銀行(FRB)は念のため利下げをするかもしれない」という期待が生まれるからです。利下げは、企業がお金を借りやすくなるため、一般的に株価には追い風となります。
ただし、これはあくまで短期的な話。もし政府の機能停止が長引けば、経済全体に深刻なダメージを与える可能性もあり、決して楽観はできません。
明暗くっきり!勝ち組セクター、負け組セクター
市場全体は小さな動きでしたが、業界(セクター)ごとに見ると、はっきりと明暗が分かれました。投資家のお金が、不安な分野から、確かな好材料がある分野へと移動した結果です。
🎉 勝ち組:ヘルスケアとハイテク
この日の主役は、ヘルスケア(医療・製薬)と金融テクノロジー(フィンテック)でした。特にヘルスケアは、後述する製薬大手ファイザーのポジティブなニュースが業界全体を元気づけました。ハイテク分野では、やはりAI(人工知能)関連が絶好調です。
📉 負け組:エネルギー
一方、元気のなかったのがエネルギー業界。原油の「供給が増えすぎるかもしれない」という懸念から原油価格が下落し、関連企業の株価もそれに連れて下がってしまいました。
市場を動かした主役たち:注目7銘柄を深掘り!
全体の動きだけでなく、個別の企業に目を向けると、市場のストーリーがより鮮明になります。昨日、特に注目を集めた7社を見ていきましょう。
【絶好調!】
- ファイザー (PFE) +6.83%
トランプ政権との間で、薬の価格や関税に関する画期的な合意を発表。これまで業界の重荷だった政治的な不安が一つ解消されたことが非常に好感され、株価が急騰しました。 - イーライリリー (LLY) +5.02%
ファイザーのニュースを受け、「うちも同じような良い条件で合意できるかも?」という期待から、株価が大きく上昇しました。 - コアウィーブ (CRWV) +11.69%
AIのインフラを提供する会社。メタ(旧Facebook)と最大142億ドルという超大型契約を結んだと発表し、AIインフラ市場での王者の地位を固めました。 - エヌビディア (NVDA) +2.60%
AIに必須の半導体(GPU)を作る王者。コアウィーブの大型契約は、巡り巡ってエヌビディアの製品がたくさん売れることを意味するため、株価は堅調に推移しました。 - デル・テクノロジーズ (DELL) +5.87%
AIを動かすための高性能サーバーを作っている会社。AIインフラへの投資ブームの恩恵を受ける企業として再評価され、株価が上昇しました。 - ウルフスピード (WOLF) +29.41%
経営破綻から復活したばかりの半導体メーカー。財務状況が健全になったことへの期待から株価は急騰しましたが、これは少し特殊なケースで、今後の事業がうまくいくかはまだ未知数です。
【不調…】
- ハブスポット (HUBS) -10.01%
顧客管理ソフトを提供する会社。特に悪いニュースはなかったものの、AIインフラのような派手なテーマに投資家の関心が集まる中で、成長が鈍化するのでは?という懸念から株が売られてしまいました。
まとめ:今日の市場から学べること
昨日の市場を一言でまとめるなら、「大きな不安の中でも、力強い成長ストーリーを持つ企業が輝いた一日」でした。
政府の閉鎖のようなマクロな(経済全体の)ニュースももちろん重要ですが、それ以上に、ファイザーの「政治リスク解消」や、コアウィーブの「AIインフラ独占」といった、個別の企業の明確な好材料が株価を大きく動かしました。これは、私たち個人投資家にとって大きなヒントになります。
経済ニュース全体に一喜一憂するだけでなく、「この会社は、社会でこれからもっと必要とされるか?」「この会社には、他社にはない強みがあるか?」といった視点で企業を見ていくことが、良い投資につながるのかもしれませんね。
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