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【2025年9月10日】日本株市場を動かした2つの物語とは?AIと株主還元で輝く高配当株を徹底解説!

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「日経平均が史上最高値を更新!なんだかすごいことになっているみたいだけど、自分の持っている株はそうでもないな…」

歴史的な記録達成のニュースを見て、そんな風に感じている方はいらっしゃいませんか?

2025年9月10日の日本市場は、日経平均株価が史上最高値を更新する歴史的な日となりましたが、その内実はまさに「まだら模様」の一日でした。一部の銘柄が指数を力強く押し上げる一方で、全体としては方向感に欠ける展開。その背景には、今後の株式市場の主役となるかもしれない、**2つの大きな「物語」**がありました。

それは、**「AIデータセンターという世界的な成長ストーリー」と、「企業が株主にもっと報いようとする、株主還元の新時代」**です。

この記事では、投資初心者の方にも分かりやすく、この2つの物語が市場にどんな影響を与えたのか、そして、その中で特に注目したい高配当株はどれなのかを、一緒に見ていきたいと思います。歴史的な一日を読み解くことで、あなたのポートフォリオをさらに輝かせるヒントが見つかるかもしれません。

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本日のマーケット概況:歴史的な一日を振り返る

まずは、今日の市場全体の雰囲気から見ていきましょう。

10日の東京株式市場は、歴史的な一日となりました。前日にアメリカ市場が利下げ期待を背景に最高値を更新した流れを受け、日経平均株価は反発してスタート。午前中には一時上値の重い場面も見られましたが、買い手の勢いは止まらず、午後にかけて上げ幅を拡大。終値では見事、史上最高値を更新して取引を終えました。

活況な市場を裏付けるように、東証プライム市場の売買代金は4兆4726億円に達しました。

2025年9月10日 日本株市場レポート | 高配当株の視点

2025年9月10日 日本株市場レポート

高配当株投資家のための市場深掘り解説

市場概況

日経平均株価

43,837.67円

+378.38円 (+0.87%)

TOPIX

3,140.97

+18.85 (+0.60%)

プライム市場騰落数

東証プライム 騰落レシオ(25日)

129.91 %

過熱圏

☆ 120%以上……過熱に警戒

  100%  ……中立

★ 70%以下 ……底値ゾーン

日経平均株価 寄与度ランキング

値上がり寄与度ではソフトバンクGが1銘柄で約223円、アドバンテストが約112円と、この2銘柄だけで指数を約335円押し上げる突出した動きを見せました。一方、値下がり寄与度ではダイキン工業が筆頭となりました。

各種ランキング

コード 銘柄名 現在値 前日比(%)

市場の主役!2つの大きな物語

それでは、本日の市場を動かした2つの「物語」を詳しく見ていきましょう。

物語①:AIデータセンター・ブームという巨大な追い風

今、世界中で「生成AI」が爆発的に普及しています。そのAIを動かすためには、膨大なデータを処理する「データセンター」という巨大な施設が不可欠です。このデータセンターの建設ラッシュが、日本の特定の企業に大きな恩恵をもたらしています。

データセンターは、いわばAIの心臓部。そして、その内部で血液のように情報を巡らせるのが、高性能な光ファイバーや特殊な電線です。この「AIの血管」とも言える部品で世界トップクラスの技術力を持つのが、実は日本企業なのです。

特に、フジクラ(5803)やSWCC(5805)、**古河電気工業(5801)**といった企業には、世界中から注文が殺到しており、株価も大きく上昇しました。

物語②:「株主還元の新時代」の到来

もう一つの物語は、日本企業の中で起きている大きな変化です。

これまで、日本企業は利益が出ても内部に留保しがち(貯金しがち)と言われてきました。しかし最近では、東京証券取引所からの要請や、「物言う株主(アクティビスト)」の登場により、**「もっと株主に利益を還元しよう!」**という動きが活発になっています。

具体的には、配当を増やしたり(増配)、自社の株を買って価値を高めたり(自社株買い)する企業が急増しているのです。

今日は、著名なアクティビストが株式を取得したと報じられた**関西電力(9503)**の株価が急騰しました。これは、「もっと株主還元を強化してくれるのでは?」という市場の期待の表れです。また、**青山商事(8219)エクセディ(7278)**のように、自ら大胆な株主還元策を発表し、市場から再評価されている企業もたくさんあります。

AIスーパーサイクルの恩恵を受ける銘柄たち

AIブームの恩恵を最も受けているのがフジクラです。光ファイバーで世界的な競争力を誇り、利益が伸びれば配当も増える「配当成長株」の代表格です。

同じくAI関連のSWCCは、「配当性向35%以上」と「DOE4%以上」というダブルの基準を設けているのが非常に魅力的。業績が良い時はしっかり配当を増やし、万が一の時も配当の下限が保証されているため、長期で安心して持ちやすい設計になっています。

株主還元の新時代をリードする企業

「物言う株主」の登場で注目された関西電力は、今後の株主還元強化への期待が高まっています。メガバンクの三菱UFJは、配当と自社株買いを組み合わせた「総還元」で株主価値を高める姿勢が明確で、ポートフォリオの中核に据えたい安心感があります。

そして、株主還元への強い意志を感じさせるのが青山商事。「配当性向70%かDOE3%の高い方」という方針は、経営陣が本気で株価を上げようとしているメッセージと受け取れます。割引券の株主優待も嬉しいポイントです。

【特別枠】成長のための「痛み」を伴うケース

一方で、注意すべきケースもあります。EV(電気自動車)部品を手掛ける**三井ハイテック(6966)**は、将来の成長のための先行投資が利益を圧迫し、株価が大きく下落しました。

成長企業への投資は、時にこうした短期的な「痛み」を伴います。しかし、会社は減益見通しの中でも配当を維持しており、長期的な戦略を信じるならば、こうした下落局面は投資のチャンスになる可能性も秘めています。高配当株投資は、目先の利回りだけでなく、その配当が持続可能かどうかを見極めることが重要、ということを教えてくれる事例です。

まとめ:これからの高配当株投資で大切なこと

本日の市場は、現代の日本の高配当株投資が、新しいステージに入ったことを象徴する一日でした。

もはや高配当株投資は、ただ利回りの高い銘柄を待つだけの「受け身の投資」ではありません。

  • AIのような大きなテーマ(物語)に乗る企業
  • 経営陣が自ら株主還元を強化する企業
  • 外部からの力で変わり始める企業

こうした、株価と配当を押し上げる**「きっかけ(カタリスト)」**を持つ銘柄を自ら探し出す、「攻めの投資」へと進化しているのです。

今日のAIブームの裏側には、まだ市場が気づいていない恩恵を受ける企業が眠っているかもしれません。また、青山商事のように、まだその価値を発揮しきれていない「次の改革候補」もきっとあるはずです。

市場を動かす大きな物語に耳を傾け、変化のきっかけを捉えること。それが、これからの高配当株投資で成功するための鍵となるでしょう。

この記事が、皆様の市場理解の一助となれば幸いです。ただし、本記事は特定の金融商品の売買を推奨するものではなく、情報提供のみを目的としています。投資に関する最終的なご判断は、ご自身の責任においてお願いいたします。


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