潮流変化:データで読み解く日本株「主役交代」の一週間
2025年8月18日 〜 22日
今週の相場感:市場の主役が交代した一週間
今週の日本株市場は、日経平均株価こそ週間で下落したものの、その数字の裏では市場の構造を揺るがす劇的な変化が進行しました。最大の転換点は、米ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の「利下げ示唆」発言です。
このひと言をきっかけに、これまで市場を牽引してきた半導体などのハイテク・グロース株から、景気敏感株や金融株といった割安なバリュー株へと、大規模な資金の再配置(セクターローテーション)が発生。日経平均が下落する一方で、市場全体の動きを示すTOPIXは小幅な下げにとどまるなど、指数の動きに明確な濃淡が現れました。
まさに、市場の主役が交代する可能性を示唆する、投資家にとって極めて重要な一週間だったと言えるでしょう。
主要指数の動き
日経平均株価
42,633.29円
ハイテク大型株の下落が大きく影響し、指数を押し下げました。
TOPIX
3,100.87 pt
幅広い銘柄が買われ、下落は小幅に。市場全体の底堅さを示唆。
セクター別騰落:勝ち組と負け組
景気敏感なバリュー株セクターが買われ、これまで主役だったグロース株セクターが売られる展開が鮮明になりました。
週間上昇率 上位セクター
週間下落率 上位セクター
注目高配当株
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来週の展望と注目点
市場は8月の最終週を興味深い岐路で迎えます。今週始まった「グロース株からバリュー株へ」のローテーションが持続的なものなのか、あるいは短期的な反応に過ぎないのかが、来週の最大の焦点となります。
- バリュー株への流れは続くか?: 鉄鋼や輸送用機器といった景気敏感セクターがアウトパフォームを継続できるか。それとも、再びハイテク株の「安全」へと資金が回帰するのかが注目されます。
- 半導体セクターの反応は?: 海外で27日に予定されている半導体大手NVIDIAの決算発表が最大の個別イベントです。力強い内容であればセクター全体を安定させる可能性がありますが、期待外れならもう一段の下落も考えられます。
- 円相場の行方: 利下げ期待を背景とした円高の進行は、日本の輸出企業全体の業績見通しにとって逆風となります。為替の動向を注視する必要があります。
マクロ環境が不安定な時期こそ、個社のファンダメンタルズや株主還元方針といったミクロの視点が輝きを増します。「材料と需給」を軸とした個別株物色の流れは、当面続くと予想されます。