はじめに
6月決算企業は、3月決算が中心の日本株市場において、異なるタイミングでの投資妙味があります。この記事では、魅力的な配当利回り、高い自己資本比率による財務健全性、そして近年注目される**DOE(株主資本配当率)**方針を重視し、さらにROEなども考慮して、持続的な株主還元と成長が期待できる6月決算企業を厳選しました。東証が資本効率改善を求める中、DOE導入企業は増加傾向にあり、長期投資家にとって注目です。
投資判断のポイント
- A. 予想配当利回り: 株価に対する年間配当金の割合で、インカム重視の投資家にとって基本指標。ただし、持続可能性の見極めが肝心で、「イールド・トラップ」には注意が必要です。企業のファンダメンタルズ分析が不可欠です。
- B. 自己資本比率: 総資産に占める自己資本の割合。高いほど財務基盤が安定し、事業継続リスクが低いとされます。事業投資や株主還元余力にも繋がります。
- C. DOE (株主資本配当率): 株主資本に対する配当総額の割合。利益変動に左右されにくい安定配当指標として注目され、企業が資本効率を意識し株主価値向上に取り組む姿勢を示します。
- D. その他の考慮事項: ROE(自己資本利益率)、ROIC(投下資本利益率)、営業利益率も参考に、企業の収益性や効率性を多角的に評価します。
厳選!おすすめ6月決算企業トップ5
以下に、注目すべき5社を紹介します。
会社名 (コード) | 予想配当利回り (%) | 自己資本比率 (%) | ROE (%) | DOE採用/方針 | 簡単な注目理由 |
---|---|---|---|---|---|
鈴木 (6785) | 4.85 | 68 | 9.42 | DOE 4.0% または 配当性向50%目標 | DOE採用、好利回り、財務安定性のバランス。自動車・電子部品で成長期待。 |
あいホールディングス (3076) | 4.34 | 85.2 | 21.33 | 配当性向50%以上が基本方針。計算DOEは高水準 (2024年6月期実績 5.79%) | 財務健全性・収益性抜群。高配当性向方針。多角化事業も魅力。 |
TOW (4767) | 4.7 | 66 | 15.87 | 配当性向40%下限・50%上限、または配当利回り4.5%目標 | 高利回り・高ROEでバランス良好。イベント業界大手でオンライン等新領域も。 |
自重堂 (3597) | 5.49 | 92.1 | 5.34 | 配当性向重視。DOE採用なし。25年6月期は記念配当含む | 圧倒的な財務安定性。記念配当で現在高利回り。安定した作業服業界。 |
エーワン精密 (6156) | 5.16 | 91.5 | 1.44 | DOE 5%程度目標 | DOE採用で株主還元意識高い。高利回り・高自己資本。ただし低ROEと高配当性向は要注意。 |
鈴木 (6785)
スマートフォンや自動車部品向けコネクターが主力。DOE 4.0%または配当性向50%を目標とし、安定配当が期待されます。財務も安定しており、自動車関連部品や医療組立事業での成長を目指しています。
Google Finance: https://www.google.com/finance/quote/6785:TYO
あいホールディングス (3076)
セキュリティシステムやカード機器などを手掛ける多角経営。自己資本比率85.2%、ROE21.33%と財務・収益性ともに極めて良好。「配当性向50%以上」方針で株主還元に積極的です。2025年6月期は特別配当も予定。
Google Finance: https://www.google.com/finance/quote/3076:TYO
TOW (4767)
イベントプロモーションの企画・制作大手。配当性向40%下限かつ配当利回り4.5%を意識した独自の株主還元方針が特徴。高利回り・高ROEでバランスが良く、オンラインイベントなど新領域も強化中です。
Google Finance: https://www.google.com/finance/quote/4767:TYO
自重堂 (3597)
作業服の老舗総合アパレルメーカー。自己資本比率92.1%と圧倒的な財務安定性を誇ります。2025年6月期は創業100周年記念配当(100円)を含み、予想配当利回り5.49%と高水準です。
Google Finance: https://www.google.com/finance/quote/3597:TYO
エーワン精密 (6156)
自動旋盤用精密部品メーカー。「中期的にDOE5%程度を継続」という明確な方針で株主還元に積極的。自己資本比率も91.5%と高いですが、直近ROEが1.44%と低く、配当性向が416.14%(2024年6月期実績)と極めて高い点には注意が必要です。収益改善が今後の鍵となります。
Google Finance: https://www.google.com/finance/quote/6156:TYO
まとめ
今回は6月決算企業の中から、財務健全性、収益性、株主還元、割安性などを総合的に勘案し、5つの銘柄を選びました。それぞれに特色があり、異なる強みと課題を持っています。
DOEを導入する企業が増えてきていることは、株主還元の安定性向上という点で喜ばしい傾向です。ご自身の投資スタイルやリスク許容度に合わせて、これらの情報を参考に銘柄研究を深めてみてください。
繰り返しになりますが、投資は自己責任です。本情報が皆様の賢明な投資判断の一助となれば幸いです☺️
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