【初心者向け】今週の米国市場を振り返り!利下げ期待と個別株のドラマが交錯した一週間(9/22-26)
一見好調な市場の裏で何が起きていた?ポイントを分かりやすく解説します。
今週の米国市場は「二つの顔」を持つジェットコースター相場
2025年9月22日から26日にかけての米国株式市場は、週の前半と後半で雰囲気がガラリと変わる、まさに「二つの顔」を持つ一週間でした。
週の前半は、「経済が好調すぎる」というニュースが、逆に「利下げが遠のくのでは?」という不安につながり、株価が下落ムードに。しかし週末金曜日、重要な経済指標が市場の予想通りだったことで、「計画通り利下げが進みそうだ!」という安心感が広がり、株価は大きく上昇して週を終えました。
【キーワード解説】FRB(連邦準備制度理事会)
アメリカの中央銀行のような存在で、米国の金融政策、特に金利の上げ下げを決定する重要な機関です。FRBの動きは、世界中の株価に大きな影響を与えます。
主要指数の週間パフォーマンス
結果として、主要な株価指数はそろって上昇。特にS&P 500は史上最高値を更新し、好調さを見せつけました。
指数名 | 終値(9月26日) | 週間騰落率 |
---|---|---|
S&P 500 | 6,643.70 | +1.2% |
ダウ工業株30種平均 | 46,247.29 | +1.1% |
ナスダック総合指数 | 22,484.07 | +2.2% |
市場の雰囲気を変えた「PCE価格指数」とは?
今週の市場の最大のターニングポイントは、金曜日に発表されたPCE価格指数でした。これはFRBが物価の動向を判断する上で最も重視している指標です。
週の前半、市場は「インフレが再燃したら、FRBは利下げに慎重になるかもしれない(これをタカ派姿勢と言います)」と警戒していました。しかし、発表された数値がピッタリ市場の予想通りだったため、「インフレはコントロールされている。これならFRBも安心して利下げできるだろう(こちらはハト派姿勢)」という安心感が広がったのです。
この「予想通り」という結果が、市場にとっては最高のニュースだったわけですね。
勝者と敗者:注目されたセクターは?
市場全体が上昇する中でも、業種(セクター)ごとに見るとパフォーマンスにははっきりとした差が出ました。
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好調だったセクター:公益事業、一般消費財
公益事業は、利下げ期待で配当利回りの高さが魅力的になったことに加え、「AIの発展に欠かせない電力を供給する」という新しい成長ストーリーで注目を集めました。高配当株投資家にとっても見逃せないテーマですね。 一般消費財は、金利が下がると恩恵を受けやすいテスラやアマゾンのような成長株が含まれるため、大きく上昇しました。 -
不調だったセクター:生活必需品
大手小売のコストコの決算がきっかけとなり、「消費者は少しずつ節約志向になっているのでは?」という懸念が広がり、このセクターの株価の重しとなりました。
また、トランプ前大統領が発表した新たな関税措置も市場に影響を与えました。特に、米国内に製造拠点を持つ企業が有利になる内容だったため、イーライ・リリー(医薬品)やパッカー(トラックメーカー)のような企業が買われる一方、輸入品を多く扱う企業には売り圧力がかかりました。
今週、市場を動かした注目の個別株
マクロ経済の大きな流れとは別に、個別の企業ニュースも株価を大きく動かしました。特に話題になった銘柄をいくつか見てみましょう。
企業名 (ティッカー) | 主な動き | ポイント |
---|---|---|
エレクトロニック・アーツ (EA) | 金曜 +14.87% | 大規模な買収の可能性が報じられ、株価が急騰。 |
インテル (INTC) | 金曜 +4.44% | 事業再建への期待から、投資資金が集まりました。 |
エヌビディア (NVDA) | 月曜 +3.92% | AI企業OpenAIへの巨額投資を発表し、AI関連株を牽引。 |
イーライ・リリー (LLY) | 金曜 +3.15% | 米国内に製造拠点を持つため、新関税措置の恩恵を受けるとの期待から買われました。 |
コストコ (COST) | 金曜 −2.90% | 決算内容は悪くなかったものの、消費者の慎重な姿勢が示され売られました。 |
カーマックス (KMX) | 木曜 −20.07% | 予想を大幅に下回る決算を発表し、株価が暴落。消費者の懐事情への懸念が強まりました。 |
テスラ (TSLA) | 金曜 +4.01% | 利下げ期待を追い風に、市場のリスクオンムードを象徴する上昇を見せました。 |
まとめと今後の見通し
今週の市場は、FRBの利下げ期待という追い風に乗り、楽観的なムードで終わりました。しかし、コストコやカーマックスの決算から見えたように、消費者の足元には少しずつ疲れが見え始めているかもしれません。
来週の最大の注目材料は、9月の雇用統計です。この結果次第で、市場の雰囲気がまた変わる可能性があります。
- もし雇用が強すぎたら… 「利下げはまだ先かも」とタカ派懸念が再燃する可能性。
- もし雇用が弱すぎたら… 「景気後退が近いかも」と新たな不安が生まれる可能性。
金融緩和への期待と、実体経済への懸念。この二つの綱引きが今後も続きそうです。高配当株投資家としては、目先の株価変動に一喜一憂せず、どっしりと構えて市場を観察していきたいですね。
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