【2025年9月22日】AIバブル再来?エヌビディアの巨額投資が米国市場を動かす!
はじめに:SF映画のようなニュースが市場を駆け巡った日
昨日の米国株式市場は、まるでSF映画のようなビッグニュースで持ちきりでした!
AIチップの巨人であるエヌビディアが、ChatGPTを開発したOpenAIに、なんと最大1000億ドル(日本円で約15兆円!?)という天文学的な金額を投資すると発表したのです。
このニュースたった一つで、主要な株価指数であるS&P500は史上最高値を更新。市場はまさに「AI熱狂」一色に染まりました。
しかし、このお祭りのような雰囲気の裏では、少し気になる動きも見られます。この記事では、投資初心者の方にも分かりやすく、昨日の市場で何が起こったのか、そして今後の注目点はどこなのかを、専門用語も噛み砕きながら一緒に見ていきましょう!
市場の振り返り:AIへの期待がすべてを飲み込んだ
昨日の市場を一言で表すなら、「AIが主役」でした。エヌビディアのニュースを受けて、ハイテク株を中心に買いが集まり、主要な株価指数はそろって上昇しました。
指数名 | 簡単な説明 | 終値 | 騰落率 |
---|---|---|---|
S&P500 | 米国を代表する優良企業500社の株価を元にした指数 | 6693.75 | +0.44% |
ダウ平均 | S&P500より厳選された30社の株価を元にした指数 | 46381.54 | +0.14% |
ナスダック | ハイテク企業や新興企業が多く含まれる指数 | 22788.98 | +0.70% |
お祭りの裏で…金利をめぐる「すれ違い」
AIへの熱狂が市場を包む一方で、経済の舵取り役であるFRB(連邦準備制度理事会)からは、少し気になる声が聞こえてきました。FRBは、アメリカの中央銀行のような存在で、政策金利を決めることで経済をコントロールしています。
昨日、FRBの新しい理事が「金利は高すぎるから、積極的に下げるべきだ」と発言しました。これはハト派(景気刺激を優先し、金利を下げたがる考え方)的な意見で、普通なら株価にとって追い風です。
しかし、他のFRB高官からは「いや、インフレがまだ心配だから金利は下げられない」という慎重な意見(こちらはタカ派と呼ばれます)も出ており、内部で意見が割れている様子がうかがえます。
株式市場はハト派の意見を好意的に受け取りましたが、より金利の動きに敏感な債券市場はタカ派の意見を警戒しており、両者の間に「すれ違い」が生まれています。この綱引きが今後どうなるかは、重要なチェックポイントです。
注目の個別株チェック!昨日の主役たち
それでは、昨日の市場を動かした注目の個別企業を見ていきましょう。
エヌビディア (NVIDIA / NVDA)
どんな会社?:AIの学習や動作に不可欠な高性能半導体(GPU)で、世界シェアの8割以上を握る圧倒的なリーダー企業です。
昨日の動き (+3.92%):言わずもがな、この日の主役。OpenAIへの巨額投資は、今後数年間のAIインフラ需要を確実に取り込む動きと評価され、株価は大幅に上昇しました。AI時代の中心にいることを改めて証明した形です。
アップル (Apple / AAPL)
どんな会社?:iPhoneやMacでおなじみ、世界最大のテクノロジー企業の一つ。独自のOSやハードウェアで強力なエコシステムを築いています。
昨日の動き (+4.30%):直接的なニュースはなかったものの、「AI開発競争が加速すれば、結局はアップルのような巨大IT企業にも恩恵があるはずだ」という連想から買いが集まりました。AIの波に乗り遅れないだろうという市場の期待感が表れています。
オラクル (Oracle / ORCL)
どんな会社?:もともとは企業向けのデータベース管理ソフトで有名な会社ですが、近年はAI向けのクラウドサービス(OCI)で急成長しています。
昨日の動き (+6.31%):AIブームの隠れた主役として再評価されています。OpenAIやxAI(イーロン・マスク氏のAI企業)にもサービスを提供しており、エヌビディアの投資ニュースは、同社のクラウド需要がさらに拡大するという期待につながり、株価が急騰しました。
サウンドハウンドAI (SoundHound AI / SOUN)
どんな会社?:音声認識と会話形AI技術を開発している企業。自動車の音声アシスタントやレストランの注文システムなどに技術を提供しています。
昨日の動き (+6.52%):AIというテーマ全体が盛り上がる中で、物色された銘柄の一つです。まだ赤字ですが、売上は急成長しており、将来への期待から投機的な買いが集まりやすい特徴があります。
オープンドア (Opendoor Technologies / OPEN)
どんな会社?:AIを使って住宅価格を査定し、オンラインで住宅を直接買い取って再販売する「iBuyer」というビジネスモデルの会社です。
昨日の動き (-12.43%):AI関連企業でありながら、株価は急落。同社のビジネスは金利の動向に非常に弱いため、FRB高官のタカ派発言による金利上昇懸念が直撃しました。AIテーマでも、実体経済の影響を強く受けることを示す例となりました。
クオンタム・コンピューティング (Quantum Computing Inc. / QUBT)
どんな会社?:次世代の超高速計算機と言われる「量子コンピュータ」を開発している、非常に先進的で投機的な企業です。
昨日の動き (-13.15%):研究開発のための大規模な資金調達(増資)を発表したことが株価急落の原因です。増資は会社の成長に必要ですが、新しく株がたくさん発行されると、既存の株の価値が薄まる(希薄化する)ことを嫌気した売りが出ました。
GEベルノバ (GE Vernova / GEV)
どんな会社?:ゼネラル・エレクトリック(GE)からスピンオフした、エネルギー分野の巨大企業です。発電、再生可能エネルギー、送配電など、世界のエネルギー転換を支える重要な役割を担っています。
昨日の動き (+3.24%):AIブームがもたらすもう一つの側面に光が当たりました。AIデータセンターは膨大な電力を消費するため、その電力を供給するエネルギー関連企業にも注目が集まっています。エヌビディアの巨額投資は、将来的な電力需要の急増を連想させ、エネルギーインフラの中核を担う同社の株価を押し上げる要因となりました。
まとめと今後の展望
9月22日の市場は、「AIという強力な追い風」と「金利をめぐるマクロ経済の向かい風」が交錯する一日でした。
今のところはAIへの熱狂が優勢ですが、市場はいつまでも経済の現実から目をそらすことはできません。株式市場の楽観と債券市場の警戒感、この「すれ違い」が今後どちらに収束していくのかが焦点となります。
今週末には、FRBが最も重視するインフレ指標であるPCE価格指数の発表が控えています。この結果次第では、市場の雰囲気がガラッと変わる可能性もあります。AIという大きなテーマに乗りつつも、経済全体の動きにも注意を払っていく必要がありそうですね。
この記事が、皆様の市場理解の一助となれば幸いです。ただし、本記事は特定の金融商品の売買を推奨するものではなく、情報提供のみを目的としています。投資に関する最終的なご判断は、ご自身の責任においてお願いいたします。
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