【2025年9月19日】 日本株市場レポート
高配当株投資家のための市場深掘り解説
市場概況
2025年9月19日の日本株市場は、まさに「天国と地獄」を味わう一日となりました。午前中は米国市場の好調な流れを引き継ぎ、日経平均株価は史上最高値を更新。しかし午後、日本銀行がETFの売却方針を発表すると市場は一変。これまで市場を支えてきた最大の買い手が売り手に回るという「日銀ショック」により、株価は急落しました。この歴史的な乱高下は、高配当株投資家にとって、従来の戦略の見直しを迫る大きな転換点となる可能性があります。
日経平均株価
45,045.81円
-257.62円 (-0.57%)
TOPIX
3,147.68
-11.19 (-0.35%)
プライム市場騰落数
東証プライム 騰落レシオ(25日)
113.66 %
中立圏
☆ 120%以上……過熱に警戒
100% ……中立
★ 70%以下 ……底値ゾーン
日経平均株価 寄与度ランキング
日銀ショックの影響で、日経平均への影響が大きい値がさ株(指数構成ウェイトの高い銘柄)が売られました。特にファーストリテイリングが大きく下落し、指数を押し下げた一方、半導体関連のアドバンテストは市場の混乱の中でも買い支えられました。
セクター動向
東証33業種別 騰落率 (上位・下位5業種)
日銀の政策転換は、金利上昇への期待感から銀行業に資金が流入する結果となりました。一方で、これまで金融緩和の恩恵を受けていたサービス業やその他製品(任天堂など)は売られる展開に。セクター間の資金移動が鮮明になった一日でした。
銀行業 (+1.67%): 日銀のETF売却方針は、将来的な金融正常化(金利上昇)への思惑につながりました。金利が上昇すると銀行の利ざや(貸出金利と預金金利の差)が改善するため、収益拡大を期待した買いが集まりました。
卸売業 (+0.80%): 総合商社などが含まれるセクター。PBR1倍割れの銘柄が多く、株主還元強化への期待が根強いため、相場全体が不安定な中で資金の逃避先として選ばれました。
高配当株スポットライト
市場全体が混乱する中でも、株価を上げた銘柄、下げた銘柄にはそれぞれ理由があります。ここでは、特徴的な動きを見せた8つの高配当関連銘柄を分析し、今後のヒントを探ります。銘柄名をクリックすると、楽天証券の株価情報ページに移動します。
(注:データは2025年9月19日時点、または直近の決算発表時点のものを基に作成。)
特別注意銘柄
コーセル (6905)
終値1,198円(-6.04%)
配当利回り
4.59%
【ネガティブ材料】 直近の四半期決算で最終赤字を計上したことが嫌気され、市場の地合い悪化も相まって大きく売られました。
【分析】 高い配当利回りは非常に魅力的ですが、その源泉である利益が赤字転落したことで、将来の配当維持能力(配当余力)に疑問符がついています。高利回りという数字だけに飛びつくのではなく、「なぜ利回りが高いのか(株価が下落しているからではないか?)」という背景を調べることが重要であるという教訓的な銘柄です。
【株主還元方針】 DOE(純資産配当率)2.5%を目安とした配当方針を掲げています。しかし、業績の悪化が続けば、この方針自体が見直されるリスクも考慮する必要があります。
各種ランキング
コード | 銘柄名 | 現在値 | 前日比(%) | 利回り(%) |
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まとめ:日銀の政策変更はチャンス!これからの高配当株投資で大切な3つの視点
「日銀がETFを売る」というニュースは、高配当株投資の”ゲームのルール”が変わる合図です。これまでの「多くの銘柄が一緒に上がりやすかった相場」から、これからは**「本当に力のある会社が選ばれる時代」**へと移り変わります。では、この新しい市場で大切なことは何でしょうか?
1.「会社の個性」に注目しよう
これからは、日経平均などの有名企業だけでなく、指数に入っていない**「隠れた優良な中小型株」**にも目を向ける価値があります。日銀の売却の影響を受けにくく、独自の成長ストーリーや株主還元策といった「良いニュース(材料)」を持つ企業が、市場全体の雰囲気に関わらず評価されるでしょう。
2.「高利回りのワナ」を見抜こう
「利回り5%!」といった数字だけに飛びつくのは禁物です。業績が悪化していないか、財務は健全かなど、**配当の裏付けとなる会社の”体力”**をしっかり確認することが「高配当のワナ」を避けるコツになります。
3.ピンチをチャンスに変えよう
今回の政策変更は、私たちにとって大きなチャンスです。金融セクターのように追い風が吹く業種に注目したり、市場の雰囲気で一時的に売られた優良大型株を「バーゲンセール」と捉えたりと、新しい視点が生まれます。これからは、自分の目で良い会社を選び抜く力が、安定した配-当と値上がり益の両方を手に入れるための鍵となるでしょう。
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