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【高配当株投資】日経平均に騙されるな!本当に儲かる株の見つけ方(2025年9月第2週)

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高配当株ウィークリーレポート(2025年9月8日~12日)

日経平均は最高値なのに、なぜ私の株は上がらない?

今週の日本市場で起きた「二極化」の正体と、高配当株投資家がとるべき戦略

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I. はじめに:今週の市場を一言でいうと?

「日経平均株価が史上最高値を更新!」というニュースを見て、「自分の持っている株は全然上がっていないのに…」と感じた方はいらっしゃいませんか?
2025年9月8日から12日の日本株市場は、まさにそんな「指数の強さと、個人の体感がズレる」一週間でした。

このブログでは、なぜこのような「二極化」が起きたのかを、AI、M&A、そして「株主還元」という3つのキーワードで解き明かしていきます。そして、こんな相場だからこそ輝きを増す、注目の高配当株たちを一緒に見ていきましょう。

II. 週間市場の軌跡:高揚感から極端な選別へ

市場心理がどのように変化し、指数と個別株の動きが乖離していったかを日を追って見ていきましょう。

  • 月曜(8日):「新政権期待」で全面高ラリー。 日経平均は+1.45%、TOPIXは史上最高値を更新。市場は米国の弱い経済指標を無視し、国内の政局変動への期待感で満ち溢れていました。
  • 火曜(9日):ラリーは一服、選別の始まり。 利益確定売りに押され日経平均は反落。日経平均から除外されたシチズン時計が急落するなど、個別の需給要因が意識され始めました。
  • 水・木曜(10-11日):AIがすべてを牽引する「大いなる分岐」。 日経平均は再び史上最高値を更新するも、その中身はソフトバンクGなど一部の値がさ株が押し上げただけ。値下がり銘柄数の方が多く、多くの投資家が上昇を実感できない歪な状況でした。
  • 金曜(12日):M&Aがフィナーレを飾る。 出光興産による富士石油へのTOBやマンダムのMBOが発表され、市場全体の雰囲気とは関係なく、個別の企業イベントが株価を動かす展開に。

今週の主要指数まとめ(9/8~9/12)

日経平均株価: 44,768.12円 (週間で +1,749.37円 / +4.1%)

TOPIX: 3,160.49 (週間で +55.18 / +1.8%)

III. 注目高配当株のスポットライト

ここからは、今週の市場を動かした「カタリスト(株価材料)」と「需給」の観点から、高配当株ポートフォリオの候補となりうる銘柄を規模別に深掘りします。

A. 大型株:再定義される安定性

住友林業 (1911)

企業概要:木材・建材事業から住宅事業までを手掛ける「木」のプロフェッショナル。国内外で森林経営も行い、脱炭素社会にも貢献しています。

注目カタリスト:中期経営計画で「年間配当150円下限」を新たに設定。事実上の「累進配当」に近く、業績が悪化しても配当が維持される安心感が投資家の買いを呼びました。

TOYO TIRE (5105)

企業概要:SUVやピックアップトラック向けの大口径タイヤに強みを持つタイヤメーカー。ユニークで高性能な製品が世界中で人気です。

注目カタリスト:創立80周年記念配当を含む増配計画を発表。4期連続の増配見込みとなり、株主への還元意欲の高さが評価されました。

キリンホールディングス (2503)

企業概要:ビール事業で有名な飲料大手ですが、近年は医薬・ヘルスサイエンス事業にも注力。多角的な経営で安定成長を目指しています。

注目カタリスト:「DOE 5%以上」と「累進配当」を組み合わせた、市場最高水準の新たな株主還元方針を導入。短期的な業績に左右されない安定配当への強い意志を示しました。

三井物産 (8031)

企業概要:金属資源、エネルギー、化学品、食品など幅広い分野で事業を展開する総合商社。世界中にネットワークを持ち、グローバルに活躍しています。

注目カタリスト:中期経営計画で「累進配当」を明確に掲げていること。原則、減配しないという安心感が、安定した配当収入を求める投資家から根強く支持されています。

関西電力 (9503)

企業概要:関西地方を基盤とする大手電力会社。近年は再生可能エネルギーの開発にも力を入れ、安定供給と環境貢献の両立を目指しています。

注目カタリスト:著名アクティビスト(モノ言う株主)が大株主になったとの報道。株主還元強化への期待から、投機的な買いが集まり株価が急騰しました。

B. 中型株:成長とガバナンスの融合

アインホールディングス (9627)

企業概要:調剤薬局で業界首位の企業。ドラッグストアやコスメショップも展開し、地域の健康を支えるヘルスケアの拠点となっています。

注目カタリスト:市場予想を大幅に上回る好決算と通期予想の上方修正。M&A戦略が成功し、力強い成長性が将来の増配期待を高めました。

SWCC (5805)

企業概要:電線・ケーブルの老舗メーカー。近年はAIデータセンター向けなどの特殊製品が好調で、時代のニーズに応える技術力が光ります。

注目カタリスト:「DOE 4%以上」かつ「配当性向35%以上」という、配当の下限と上限の両方を意識した先進的な株主還元方針。安定と成長の両方を狙える設計が魅力です。

三菱ガス化学 (4182)

企業概要:独自の技術で様々な化学製品を製造する化学メーカー。特にメタノールや半導体関連の特殊化学品で高い世界シェアを誇ります。

注目カタリスト:15期にわたり減配していない「連続非減配」という実績。どんな経済状況でも株主への還元を維持してきた歴史が、絶大な安心感を与えています。

シチズン時計 (7762)

企業概要:世界的に有名な腕時計メーカー。光で動く「エコ・ドライブ」技術は特に有名で、精密機械の製造でも高い技術力を持っています。

注目カタリスト:日経平均からの除外決定という需給要因での株価下落。企業価値とは無関係な下落により、「DOE 5.0%以上」という優良高配当株を割安で買えるチャンスが生まれました。

C. 小型株:ニッチな強みと大胆な還元策

福田組 (1899)

企業概要:新潟県を地盤とする中堅の建設会社(ゼネコン)。官公庁の土木工事や民間の建築工事で安定した実績を誇ります。

注目カタリスト:「DOE 6%以上」という非常に野心的な株主還元目標。豊富な自己資本を積極的に株主に還元する姿勢が注目されています。

ヤマタネ (9305)

企業概要:倉庫事業を中核とし、コメの卸売も手掛けるユニークな企業。景気の影響を受けにくい安定した事業基盤が魅力です。

注目カタリスト:中期経営計画で「累進配当」を明確に約束していること。お米がもらえる株主優待も人気で、長期保有したい個人投資家の支持を集めています。

アネスト岩田 (6381)

企業概要:塗装機器やコンプレッサー(空気圧縮機)の専門メーカー。自動車の塗装など、プロの現場で使われる高い技術力を持っています。

注目カタリスト:「DOE 7.0%~7.5%」という極めて高い目標と「累進配当」を同時に発表。一気に高利回り株ポートフォリオの有力候補となりました。

アイモバイル (6535)

企業概要:インターネット広告の配信ネットワークを運営。ふるさと納税サイト「ふるなび」の運営も行っており、成長を続けています。

注目カタリスト:「DOE 5%目安」という還元方針と4%を超える高い配当利回り。株価下落で利回りがさらに魅力的になり、利回り重視の投資家から注目されています。

三桜工業 (6584)

企業概要:自動車向けの配管部品などを製造する独立系メーカー。近年は、その技術を活かしてデータセンターの冷却システムも手掛けています。

注目カタリスト:事業内容の「物語の転換」。従来の自動車部品メーカーから、新たに「AI関連銘柄」としての評価が加わり、株価の再評価期待が高まっています。

イワキ (6237)

企業概要:薬品や食品の製造プロセスで使われるケミカルポンプの専門メーカー。特に医療・半導体分野で高い技術力を発揮しています。

注目カタリスト:現在の「配当性向30%超」という方針を見直し、さらなる株主還元強化を検討していること。高い財務健全性を背景に、今後の増配への期待が持てます。

鎌倉新書 (6184)

企業概要:お葬式、お墓、仏壇など「終活」に関する情報ポータルサイトを運営。高齢化社会を背景に、独自の分野で成長を続けています。

注目カタリスト:中期経営計画中の「配当性向100%」という非常に積極的な還元方針。会社の利益を最大限株主に還元する姿勢が、好調な業績とともに株価を押し上げています。

ケイアイスター不動産 (3465)

企業概要:関東地方を中心に、高品質かつリーズナブルな価格の分譲住宅を提供。デザイン性の高い住宅で若い世代から支持を集めています。

注目カタリスト:好調な業績を背景とした大幅な増配計画。株価も年初来高値を更新しており、成長と還元の両面で魅力的な銘柄です。

IV. まとめ:注目高配当銘柄データ一覧

今週取り上げた銘柄の主要な財務指標と、その投資魅力を決定づける株主還元方針を一覧にまとめました。各社の特性を比較検討する上での羅針盤としてご活用ください。(▼▲マークのある見出しをクリックで並べ替えできます)

区分 企業名 週間騰落率(%) 配当利回り(%) 株主還元方針
大型株住友林業+0.882.79配当金下限設定(実質累進)
大型株TOYO TIRE+1.393.184期連続増配、記念配当
大型株キリンホールディングス-0.693.44DOE 5%以上、累進配当
大型株三井物産+2.503.10累進配当
大型株関西電力+7.832.61アクティビストによる還元強化圧力
中型株アインホールディングス+12.401.16安定配当、優待制度
中型株SWCC+3.632.20DOE≥4% かつ 配当性向≥35%
中型株三菱ガス化学+5.283.7115期連続の累進配当
中型株シチズン時計-4.144.61DOE 5.0%以上目安
小型株福田組+0.193.09DOE 6%以上目標、優待制度
小型株ヤマタネ+0.192.48累進配当、優待制度
小型株アネスト岩田-1.115.16DOE 7.0-7.5%目安、累進配当
小型株アイモバイル-4.984.16DOE 5%目安
小型株三桜工業+7.603.31安定配当実績、AIテーマ性
小型株イワキ+7.452.91配当性向30%超、安定配当
小型株鎌倉新書+7.223.03時限措置(配当性向100% or 20円/株の低い方)
小型株ケイアイスター不動産+5.993.5増配傾向、優待制度

注:週間騰落率は9月8日~12日のデータを基に算出。各種数値は週末時点のデータに基づく。

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V. 投資家へのメッセージ

今週の相場は、日経平均株価という「森」だけを見ていては、 individualの「木」の成長を見逃してしまうことを教えてくれました。

大切なのは、指数に一喜一憂するのではなく、一社一社の企業がどのような株主還元方針を掲げ、どんな成長戦略を描いているのかを見ることです。今回ご紹介した「累進配当」や「DOE」といったキーワードは、企業の「株主への本気度」を測る重要な物差しになります。

この記事が、皆様の市場理解の一助となれば幸いです。ただし、本記事は特定の金融商品の売買を推奨するものではなく、情報提供のみを目的としています。投資に関する最終的なご判断は、ご自身の責任においてお願いいたします。


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