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【2025年8月第2週】決算発表で明暗!株価が上がった16銘柄、下がった銘柄から学ぶ高配当株投資のヒント

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moomoo証券【WEB】

導入:今日の相場、日経平均だけ見ていては見誤ります

皆さん、こんにちは! 2025年8月第2週の株式市場は、日経平均株価だけを見ていると、その本質を見逃してしまうような、非常に興味深い一週間でした。決算発表が本格化する中で、好業績で大きく株価を上げる銘柄がある一方で、期待外れの内容で急落する銘柄も…まさに**「銘柄選びの腕前が試される相場」**だったと言えるでしょう。

「自分の持っている株は大丈夫だろうか…」「これからどんな株に注目すればいいんだろう?」と感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんな皆様の疑問にお答えすべく、今週大きく動いた16銘柄をすべて取り上げ、その背景を深掘りします。

  • なぜ、あんなに優良に見えた企業の株価が急に下がったのか?
  • 逆に、どんな企業が投資家から評価されて株価を上げたのか?
  • この結果から、私たち高配当株投資家が学ぶべき「教訓」とは?

これらのポイントを、具体的な銘柄の動きを見ながら、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。ぜひ最後までお付き合いください!


本論:市場の深掘り分析

今週の市況概況
今週の市況概況

日経平均株価

41,820.48

+2.50%

TOPIX (東証株価指数)

3,024.21

+2.6%

市場概況:まさに「天国と地獄」、決算内容で選別が進む

今週の日本株市場を一言で表すなら、「決算次第」でした。投資家たちは企業の発表する決算内容を厳しくチェックし、良い内容には素直に「買い」で応え、少しでも期待に届かない内容には厳しい「売り」を浴びせました。

特に、これまで高い成長を期待されてきたヘルスケア(製薬など)や精密機器といったセクターの一部の銘柄が急落したのが印象的でした。

その一方で、堅実な業績を発表したり、投資家を喜ばせる新しい経営方針(特に株主への利益還元策!)を打ち出したりした企業には、力強い買いが集まりました。まさに、企業の「実力」と「株主への姿勢」が株価に直接反映された一週間でしたね。

注目高配当株ディープダイブ:全16銘柄の明暗とその理由

それでは、具体的にどんな銘柄が、なぜ動いたのかを見ていきましょう。今回は「大型株」「中型株」「小型株」に分けて、全銘柄を解説します。

【大型株】明暗を分けた「期待」と「実績」

時価総額が大きく、日本を代表するような企業たちです。今週は、その中でもはっきりと明暗が分かれました。

  • 失望売りで急落した銘柄群
    • 中外製薬 (4519) は、開発中の肥満症治療薬の試験結果が競合に見劣りするとの見方から株価が-17.7%と急落。ただ、ROIC(投下資本利益率)42.9% という驚異的な稼ぐ力は健在で、長期的な実力と短期的な市場評価のギャップが生まれています。
    • シスメックス (6869)浜松ホトニクス (6965) も、市場の期待を下回る決算や弱気な業績見通しを発表したことで、それぞれ-17.5%、-18.2%と大きく売られました。これまで「成長するだろう」という期待感で買われてきただけに、その期待が揺らいだ時の反動は大きかった、ということですね。
  • 実績と新戦略で買われた銘柄群
    • ヤマトホールディングス (9064) は、6四半期ぶりに法人向け単価が上昇するなど、収益改善の兆しが見えた決算が好感され、株価は+12.0%の上昇。「クロネコヤマト」でおなじみの同社が、これからは**ROIC(投下資本利益率)**を経営の中心に据えると宣言したことも、投資家に高く評価されました。【ワンポイント解説】ROIC(投下資本利益率)とは? 簡単に言うと、「会社が事業に投じたお金(資本)を使って、どれだけ上手に利益を生み出しているか」を示す指標です。この数値が高いほど、効率的な経営ができていると評価されます。
    • 任天堂 (7974) は、新型ゲーム機の好調を背景にした記録的な好決算で、株価は+14.0%と見事な上昇を見せました。盤石な財務基盤に加え、「儲かった利益の半分は配当にします」という明確な株主還元方針が、投資家に絶大な安心感を与えています。
【中型株】「変革」と「株主還元」が株価を動かす

企業ごとの独自の戦略やイベントが株価を動かす、ダイナミックなセクターです。

  • コカ・コーラ ボトラーズジャパンHD (2579) は、「累進配当」(配当を減らさず、維持または増やす方針)の導入や大規模な自社株買いを含む新中期経営計画を発表。この「株主への本気度」が熱狂的に受け入れられ、株価は+17.4%も急騰しました。
  • NTN (6472) は、市場予想を大幅に上回る決算を発表し、構造改革が進んでいることを証明。株価は+19.9%と大きく上昇し、まさに経営再建が軌道に乗るかどうかが問われる「ターンアラウンド(事業再生)銘柄」として注目を集めています。
  • 西武ホールディングス (9024) は、旅行・レジャー需要の回復期待を背景に+19.0%と堅調。「DOE 2.0%を下限とする累進配当」という、非常に安定性の高い配当方針がインカム投資家の心を掴んでいます。【ワンポイント解説】DOE(株主資本配当率)とは? 「会社が持っている純資産(株主のお金)に対して、どれくらいの割合を配当として支払うか」を示す指標です。利益の変動に左右されにくいため、DOEを基準にすると配当額が安定しやすいという大きなメリットがあります。
  • 加賀電子 (8154) は、好決算と通期予想の上方修正を発表し、株価は+12.3%上昇。同社の魅力は、「配当性向」と「DOE 4.0%」を組み合わせたハイブリッド型の株主還元方針。業績が良い時はしっかり増配し、不調な時でも安定配当が期待できる、非常に洗練されたモデルです。
  • オルガノ (6368) は、半導体向け水処理装置が絶好調。市場の予想をはるかに上回る大幅な増収増益決算を発表し、株価は+26.8%と爆発的な上昇を見せました。まさに成長セクターの波に乗る優良企業です。
  • 黒崎播磨 (5352) は、親会社の日本製鉄による**TOB(株式公開買付)**が発表され、少し特殊な状況にあります。株価はTOB価格(1株4,200円)に近づく形で+18.8%上昇しました。これは業績ではなくM&Aというイベントによる動きであり、今後は計画通りにTOBが完了するかどうかが焦点となります。
【小型株】ニッチな魅力と「株主還元への強い意志」

規模は小さくとも、キラリと光る強みと、投資家への手厚い還元策が魅力の企業群です。

  • ティラド (7236) は、市場予想を大きく超える好決算で株価は+32.9%と、今週のNo.1パフォーマンスを記録!「DOE 3.0%以上、将来的には5.0%を目指す」という極めて明確で野心的な株主還元方針が、投資家から絶大な支持を得ています。
  • 井関農機 (6310) は、大幅な増益決算に加え、「プロジェクトZ」と名付けた構造改革プランへの期待から株価は+24.9%と急騰。「2027年までにDOE 2%以上」という目標を掲げ、会社再生への強い意志を示しています。
  • ダイダン (1980) は、好決算に加えて財務体質が劇的に改善したことが評価され、株価は+21.4%の上昇。「配当性向40%以上」と「DOE 4.8%を下限」という、まさに高配当株投資家にとって”二重の安心”を提供する、非常に強力な還元方針を持っています。
  • 日本化薬 (4092) は、「年間45円の配当を下限とする累進配当」と「配D当性向40%以上」という手厚い還元策を背景に、4.6%という高い配当利回りが魅力。株価も+20.1%と大きく上昇し、不透明な相場環境で頼りになるディフェンシブ銘柄として輝きを放ちました。
  • 八洲電機 (3153) は、営業利益が倍増するという素晴らしい内容の決算が評価され、株価は+14.4%と好調でした。「安定配当の継続」を掲げ、来期には増配も計画しており、着実に利益を株主に還元する姿勢が評価されています。

本日の注目銘柄データ一覧

企業の「稼ぐ効率」を示すROICも、株主還元方針と合わせてチェックできるように整理しました。

国内注目株ポートフォリオ(詳細分析)

国内注目株ポートフォリオ

大型株
企業名 証券コード ROE(%) 自己資本比率(%) 配当利回り(%) 株主還元方針のポイント
中外製薬 4519 16.5% 63.5% 2.9% EPSに対し配当性向45%目安、ROIC 42.9%
シスメックス 6869 8.8% 69.8% 1.85% 連結配当性向30%目安、ROIC 15%以上目標
浜松ホトニクス 6965 9.7% 69.3% 2.08% 安定配当を基本方針
ヤマトホールディングス 9064 5.3% 46.5% 1.9% 配当性向40%目安、ROIC 8%以上目標
任天堂 7974 18.2% 79.2% 1.4% 配当性向50% or 営業利益の33%、ROIC 16.1%
中型株
企業名 証券コード ROE(%) 自己資本比率(%) 配当利回り(%) 株主還元方針のポイント
コカ・コーラ ボトラーズジャパンHD 2579 3.3% 55.2% 2.2% 累進配当、DOE 2.5%、配当性向40%、大規模自社株買い
NTN 6472 3.7% 27.0% 3.49% 連結配当性向を重視した安定配当
西武ホールディングス 9024 10.3% 26.5% 2.1% DOE 2.0%を下限とする累進配当、ROE 8%目標
加賀電子 8154 11.2% 54.4% 3.8% 配当性向30-40%、DOE 4.0%目安、特別配当も実施
オルガノ 6368 13.0% 62.7% 1.43% 安定配当、26年3月期は170円へ増配予定
黒崎播磨 5352 8.9% 45.3% 3.5% 連続増配方針(※TOBにより上場廃止予定)
小型株
企業名 証券コード ROE(%) 自己資本比率(%) 配当利回り(%) 株主還元方針のポイント
ティラド 7236 8.7% 43.5% 3.6% DOE 3.0%以上目安、2030年に5.0%以上目標
井関農機 6310 1.4% 33.6% 1.68% 2027年にDOE 2%以上を目標
ダイダン 1980 10.2% 59.7% 2.89% 配当性向40%以上かつDOE 4.8%を下限
日本化薬 4092 4.8% 71.6% 4.6% 累進配当(年45円下限)、配当性向40%以上
八洲電機 3153 9.0% 55.1% 2.2% 安定配当の継続、26年3月期は増配予定
番外編
企業名 証券コード ROE(%) 自己資本比率(%) 配当利回り(%) 株主還元方針のポイント
ソフトバンクグループ 9984 10.3% 25.0% 0.31% 市場の温度計として注目
ニトリHD 9843 9.5% 59.2% 1.25% 連続増配で有名

※ROEは2025年8月8日時点の前期実績ベースの参考値です。配当利回りは予想値です。ROICはレポート記載の実績または目標値です。


まとめ:今日の相場から学ぶ「2つの教訓」と今後の戦略

さて、今週の目まぐるしい相場から、私たち高配当株投資家は何を学ぶべきでしょうか。私は、大きく2つの教訓があると考えています。

  1. 【教訓1】「期待」だけで買われている株は、裏切られた時の下落が怖い 素晴らしい成長ストーリーを持つ企業は魅力的ですが、その期待が決算で少しでも揺らぐと、株価は大きく下がることがあります。特に、配当利回りがそれほど高くない成長株に投資する際は、こうしたリスクがあることを常に頭の片隅に置いておく必要がありそうです。
  2. 【教訓2】「DOE」や「累進配当」は、株価の強力な安定剤になる 今回、株価が好調だった銘柄には、「DOE」や「累進配当」といった、株主への安定した利益還元を約束する企業が多く見られました。これは、「何があっても、これだけは配当を出しますよ」という企業からの強いメッセージです。こうした方針は、私たち投資家にとって大きな安心材料となり、株価が下がりにくくなる効果(下値抵抗力)が期待できますね。

今後の投資戦略としては…

来週はアメリカの物価の指標(CPI)や日本の経済成長率(GDP)といった、経済全体の動きを示すマクロ指標の発表が控えています。市場の関心が個別企業の決算から、こうした大きなテーマに移っていく可能性もあります。

しかし、私たち高配当株投資家がやるべきことはシンプルです。目先の株価の動きに一喜一憂するのではなく、**「その企業は、しっかり稼ぐ力があるか(ROEやROIC)」「株主への還元に本気か(DOEや累進配当)」**という2つのポイントを、じっくりと見極めていく。この姿勢が、長期的に安定した配当収入を得るための、一番の近道ではないでしょうか。


この記事が、皆様の市場理解の一助となれば幸いです。ただし、本記事は特定の金融商品の売買を推奨するものではなく、情報提供のみを目的としています。投資に関する最終的なご判断は、ご自身の責任においてお願いいたします。

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