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【2025年8月5日】日経平均は反発も中身は別世界?決算で輝く高配当株と沈む株、その分かれ道

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moomoo証券【WEB】

こんにちは!ご覧いただきありがとうございます。。

2025年8月5日の株式市場、日経平均株価は3営業日ぶりに反発しました。ニュースだけ見ると「お、相場が回復してきたかな?」と一安心したくなりますよね。でも、ちょっと待ってください。実は今日のような日こそ、表面的な数字に惑わされず、その中身をじっくり見ることが大切なんです。

なぜなら、今日の上昇はアメリカの金融政策への期待という「追い風」による部分が大きく、一方で「円高」という逆風も吹いている複雑な状況だからです。

この記事を最後まで読んでいただければ、

  • 今日の相場の「本当の姿」
  • 決算シーズンで明暗が分かれた高配当株の具体例
  • 私たちが今後どのような視点で銘柄を選んでいけば良いのか

といった、一歩進んだ市場の読み解き方が分かります。それでは、一緒に見ていきましょう!

市場の深掘り分析:指数の裏に隠された「市場の体温」

まず、市場全体をサクッと振り返りましょう。

主な市場指数の動向(2025年8月5日)

主な市場指数の動向(2025年8月5日)

指数名 終値 前日比 前日比率 (%)
日経平均株価 40,549.54 +258.84 📈 +0.64%
TOPIX 2,936.54 +20.34 📈 +0.70%
東証プライム市場指数 1,511.38 +10.49 📈 +0.70%
東証グロース市場指数 998.10 +10.81 📈 +1.09%

    数字だけ見ると、いい感じの反発に見えますね。この上昇の主な理由は、前日のアメリカ市場が「景気が少し減速するなら、利下げも近いだろう」という期待から大きく上昇した流れを引き継いだものです。株式市場では「悪いニュース(景気減速)が良いニュース(利下げ期待)」になることがあるんですね。

    しかし、注目したいのは中身です。東証プライム市場では値上がり銘柄が907社に対し、値下がりは649社と、見た目の指数以上に多くの銘柄が買われていたことが分かります。これは市場の雰囲気が少し改善したサインかもしれません。

    業種別動向:テーマは「AI」と「貿易」

    今日の相場で特に面白かったのが、業種によって株価の動きがクッキリ分かれたことです。

    絶好調だったセクター

    • 非鉄金属 (+3.59%): AIデータセンターや電気自動車(EV)に欠かせない高性能な電線などの需要が爆発的に伸びる!という期待から、関連する住友電気工業(5802)などが大きく買われました。
    • 電気・ガス業 (+1.89%): これもAI関連です。巨大なデータセンターは大量の電気を消費するため、電力会社の将来性に期待が集まっています。

    不調だったセクター

    • 海運業 (-1.67%): 世界的な貿易の停滞や、アメリカの関税問題などが懸念され、コンテナ船の運賃が下がるのではないかという不安から大きく売られました。

    ここから分かるのは、**「AIや国内のインフラ整備といった、力強いテーマに乗っている企業」「海外の景気や政治に業績が左右されやすい企業」**とで、評価が真っ二つに分かれているということです。高配当株を選ぶ際も、その企業がどちらのタイプなのかを意識することが、とても重要になりますね。

    注目高配当株ディープダイブ:決算発表で明暗くっきり!

    さて、ここからが本題です。決算発表が本格化する中で、素晴らしい報告で株価が急騰した企業もあれば、残念な結果で売られてしまった企業もあります。具体的に見ていきましょう。

    【大型株】安定感と成長テーマが光る銘柄

    • 三菱重工業 (7011)
      • どんな会社?: 日本を代表する総合重機メーカー。防衛関連や、次世代エネルギー分野で大きな強みを持っています。
      • なぜ動いた?: 防衛需要の拡大やエネルギー転換という長期的な追い風に加え、市場全体の雰囲気が良くなったことで**+5.72%**と大幅に上昇しました。
      • 配当投資家としてどう見る?: 非常に魅力的です。同社は**「DOE 4%以上」「累進配当」**を掲げています。DOEとは、株主の資本に対してどれだけ配当を出すかという指標で、これが高いと株主想いと言えます。そして「累進配当」は「減配はせず、維持か増配を目指す」という株主にとって最高の約束の一つ。長期保有の有力候補ですね。
    • ヤマハ発動機 (7272)
      • どんな会社?: バイクや船外機で世界的に有名なメーカーです。
      • なぜ動いた?: 円高やアメリカでの関税コスト増を理由に、通期の業績予想を下方修正したことが嫌気され、**-5.56%**の急落となりました。
      • 配当投資家としてどう見る?: 判断が分かれるところです。同社は「総還元性向40%以上(利益の4割を株主還元に回す)」という方針を掲げており、安定配当を重視しています。今回の株価下落で配当利回りは魅力的な水準まで上がりました。関税問題が一時的なものだと判断できれば、優良企業を安く買う「逆張り」のチャンスかもしれません。

    【中小型株】株主還元への「本気度」が試される

    • ニッスイ (1332)
      • どんな会社?: 水産品の大手で、養殖事業や冷凍食品などに強みを持ちます。
      • なぜ動いた?: +5.75%と大幅上昇!パッと見は「純利益が12%減益」というニュースに驚きますが、市場はその裏にある「本質的な強さ」に注目しました。実はこの減益、去年が会計上の特殊な要因で利益が上乗せされていた反動なんです。より重要な本業の儲けを示す営業利益は、養殖事業の好調で6%も増えていたのです。
      • 配当投資家としてどう見る?: 非常に良好です。3%を超える配当利回りに加え、財務も健全。そして何より、自社製品がもらえる株主優待制度があるのが嬉しいポイント。配当と優待を合わせた「トータルリターン」で考えたい、個人投資家に人気の銘柄ですね。
    • 東ソー (4042)
      • どんな会社?: 「コモディティ(汎用品)」から「スペシャリティ(高機能品)」まで幅広く手掛ける総合化学メーカーです。
      • なぜ動いた?: 横ばい圏での動きでしたが、中身はドラマチックでした。第1四半期の純利益が市況悪化で60%減という厳しい決算だった一方で、「うちの会社の株は今、安すぎる!」という経営陣の強いメッセージとも取れる、**大規模な自社株買い(最大250億円!)**を発表したのです。
      • 配当投資家としてどう見る?: 良好です。悪材料と好材料がぶつかり合っていますが、4%を超える高い配当利回りは魅力的。景気が悪い局面でも、これだけの自社株買いができる財務力と株主還元の姿勢は、まさに「守りも固い優良株」の証。景気の波を乗りこなす覚悟があれば、面白い投資対象です。
    • ツムラ (4540)
      • どんな会社?: 医療用漢方薬の国内シェアNo.1企業です。
      • なぜ動いた?: 第1四半期の経常利益が前年同期比で半減するという厳しい決算を発表し、**-6.40%**と大きく売られました。
      • 配当投資家としてどう見る?: こちらも「逆張り」候補。株価下落で利回りは4%近くまで上昇。さらに「配当性向40%目安(将来的には50%へ)」という方針や、自社製品がもらえる株主優待も魅力的です。あとは、この還元策を支える業績が本当に回復するのか、しっかり見極める必要があります。
    • 住友倉庫 (9303)
      • どんな会社?: 港での貨物保管や輸送を手掛ける、歴史ある大手倉庫会社です。
      • なぜ動いた?: 会社に悪いニュースがあったわけではなく、海運業の不振に引きずられる形で**-4.23%**の下落となりました。
      • 配当投資家としてどう見る?: 絶好の注目株と言えるかもしれません。同社は**「年間100円を下限とする安定配当方針」を明言しており、事実上の「累進配当的姿勢」をとっています。つまり、業績が多少悪化しても配当を維持するという強い意志の表れです。セクター全体が不調な時にこそ、このような財務が健全で株主還元の方針が明確な企業**は、安心して保有を検討できます。

    【小型株】キラリと光る個人投資家の味方

    • タカラスタンダード (7981)
      • どんな会社?: ホーロー製品の技術に強みを持つ、システムキッチンやバスの大手メーカーです。
      • なぜ動いた?: **+6.05%**の力強い上昇!第1四半期の営業利益が35.8%増という素晴らしい決算に加え、年間配当を大幅に引き上げ、さらに大規模な自社株買いまで発表。まさに「満額回答」でした。
      • 配当投資家としてどう見る?: 教科書に載せたいくらいの優良事例です。「配当性向50%の累進配当」という、非常に高いレベルの株主還元を約束してくれました。好業績をしっかり株主に還元する姿勢は、長期投資家にとってこれ以上ない安心材料です。
    • 遠州トラック (9057)
      • どんな会社?: 静岡県を地盤とする総合物流企業です。
      • なぜ動いた?: **-4.40%**の下落。こちらも住友倉庫と同様、個別の悪材料ではなく、物流セクター全体への売り圧力に押された形です。
      • 配当投資家としてどう見る?: こちらも個人投資家にとって、とても魅力的な銘柄です。3%を超える配当利回りは「配当性向30%」という分かりやすい方針に支えられています。そして決定的な魅力は、500株以上の保有で**株主優待(クオカードなど)**がもらえること。配当と優待の「トータルリターン」を重視するなら、ポートフォリオに加えたい堅実な選択肢の一つですね。
    本日の注目銘柄データ一覧

    本日の注目銘柄データ一覧

    今日取り上げた銘柄の主要データをまとめました。自己資本比率は企業の財務的な安定性を示す重要な指標です。一般的に40%以上あると健全だと言われていますので、参考にしてくださいね。

    企業名 証券コード 自己資本比率(%) ROE(%) 配当利回り(%) 株主還元方針のポイント
    三菱重工業 7011 35.2% 10.69% 0.68% DOE 4%以上、累進配当
    ヤマハ発動機 7272 41.7% 9.66% 4.60% 総還元性向40%以上、安定的・継続的配当
    ニッスイ 1332 43.6% 9.65% 3.14% 業績連動配当+株主優待
    東ソー 4042 62.3% 7.15% 4.39% 安定配当+大規模な自社株買い
    ツムラ 4540 62.1% 11.35% 3.92% 配当性向40%目安(将来50%超へ)、優待あり
    住友倉庫 9303 60.0% 7.73% 3.37% 年100円をミニマムとし、DOE3.5〜4.0%を目安
    タカラスタンダード 7981 70%超 約8.0% 3.62% 累進配当(配当性向50%)+大規模な自社株買い
    遠州トラック 9057 57.9% 10.68% 3.05% 配当性向30%目安、株主優待
    (参考)オルガノ 6368 62.2% 21.67% 1.80% 安定配当(成長投資優先)
    (参考)若築建設 1888 52.6% 7.83% 2.71% 安定配当(配当性向30%目安)

    今日取り上げた銘柄の主要データをまとめました。企業名からGoogle Financeの株価情報に飛べるので、ぜひご自身の分析にも活用してくださいね。

    ※配当利回りは2025年8月5日終値ベース。ROE等は直近データに基づきます。

    まとめ:今日の相場から学ぶ「高配当株投資の教訓」

    さて、本日の市場を振り返ってみて、私たちが学ぶべき教訓は何でしょうか。

    1. 「累進配当」や「DOE目標」は信頼の証: 住友倉庫や三菱重工、タカラスタンダードのように、会社が「減配しません(累進配当)」、「これだけは還元します(DOE目標)」と力強く約束してくれている企業は、景気の波があっても安心して持ちやすいです。単に利回りが高いだけの銘柄との大きな違いがここにあります。
    2. 決算発表は「業績+還元策」のセットで見よう: 業績が良いのはもちろん大事ですが、タカラスタンダードや東ソーのように、稼いだ利益をどう株主に返してくれるのか、その「姿勢」が株価を大きく動かします。決算短信を読むときは、利益の数字だけでなく、増配や自社株買いの発表がないか必ずチェックしましょう。

    決算シーズンはまだまだ続きます。今日の記事で気になった銘柄はありましたか?ぜひご自身でも、企業の公式サイトにある「IR情報」などをチェックして、その会社の「株主への想い」を感じ取ってみてください。このブログが、あなたの銘柄探しのヒントになれば嬉しいです!


    この記事が、皆様の市場理解の一助となれば幸いです。ただし、本記事は特定の金融商品の売買を推奨するものではなく、情報提供のみを目的としています。投資に関する最終的なご判断は、ご自身の責任においてお願いいたします。

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