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企業分析 マニー株式会社

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ニッチ企業 マニー株式会社

こんにちわ!

見ていただきありがとうございます!

今回はニッチ市場で高いシェアを誇る【マニー株式会社】の企業分析を行います。

まずはじめに、私は基本的に日本株は高配当株投資でを目的としています。

選ぶ基準は下記のような考えです。いろんな考えがあると思いますので、一例としてご覧いただければ思います。

高配当株の選定基準

高配当株の基準は人によって考え方は色々あると思いますが、私の基準でいうと

  1. 安定した高い配当利回り:
    • ただし、一時的な高配当ではなく、持続可能な配当水準であること。 単に現時点の利回りが高いだけでなく、過去数年間の配当実績が安定しているか、減配リスクは高くないかを確認します。
  2. 強固な財務基盤:
    • 自己資本比率が高く、安定した収益力があること。
    • 具体的には 自己資本比率: 50%以上 が目安。業種によってはこれより低くても安定している場合もありますが、高いほど財務の安全性が高いと言えます。
    • 実質無借金: 有利子負債よりも現預金が多い状態は、特に財務が安定しているサインです。
  3. 積極的な株主還元姿勢:
    • 指標: 配当性向、連続増配年数、株主優待(高配当とは直接関係ないが株主還元の一つ)。
    • 目安:配当性向: 30%~50%程度 を安定的に維持している企業は、利益を適切に配当に回しつつ、企業の成長投資にも資金を残すバランスが取れていると考えられます。高すぎると(例: 80%以上)、一時的に高くても業績悪化時に減配しやすい傾向があります。企業によっては「配当性向40%を目指す」のように具体的な目標を掲げています。
    • 連続増配年数: 5年以上、さらに 10年以上 と連続して配当を増やしている企業は、株主還元への意識が非常に高いと言えます
  4. 事業の安定性と将来性:
    • 指標: 売上高・利益の推移、属する業界の特性、市場での競争力。 目安:
    • 売上高・利益: 急成長でなくても、過去数年間 安定している、あるいは緩やかにでも 右肩上がり の傾向が見られること。特に、不況期にも利益を出し続けられるかが重要です。
    • 業界: インフラ、食品、医薬品、通信などの ディフェンシブ(景気変動に左右されにくい) と言われる業界に多い傾向があります。
  5. 株価の妥当性:
    • 指標: PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)
    • 目安:
      • PER: その企業の過去の平均PERや同業他社のPERと比較して、特別に高すぎない こと。一般的に 15倍以下10倍以下 を割安の目安とすることもありますが、業種や成長性で大きく異なります。
      • PBR: 1倍以下 の場合は、理論上は会社の解散価値よりも株価が低い状態であり、割安と見なされることが多いです。ただし、PBRが低い理由(構造的な問題など)がないか確認が必要です。
  6. 配当利回り3%以上
    • できれば、税金20.315%を引いて3%以上になる、3.75%が望ましい。ただし、2024年開始の新NISAの成長投資枠を利用すれば、非課税となるため単純に利回り3%でも)

マニー株式会社 とは

  • 銘柄コード 7730 東証プライム
  • 業種 精密機器
  • 中型株(時価総額が1,000億円以上3,000億円未満)

何の会社?

  • 手術用縫合針、眼科ナイフ、歯科用治療器具など、医療現場で使われる専門性の高い医療機器のメーカー。
  • 「独創技術」と呼ばれる微細加工技術に強みを持ち、特定のニッチ市場で高いシェアを持つ。
  • 製品は世界120カ国以上で販売されており、グローバルに事業を展開。
  • 生産拠点の大部分は東南アジア(ベトナム、ラオス、ミャンマー)に集中している。
  • 「やらない経営」(市場規模が小さいニッチに特化し、関連性の薄い分野には手を出さない)という明確な戦略規律を持つ。

魅力ポイント

  • 高収益性: 過去10年以上にわたり、営業利益率は25%~35%という非常に高い水準を継続。
  • 安定成長: 売上高は2014年8月期から2024年8月期にかけて約2.5倍に増加。
  • 堅実な財務基盤: 自己資本比率は90%を超える極めて高い水準で無借金経営。財務健全性が際立っている。
  • 技術力と品質: 独自の微細加工技術に裏打ちされた高品質な製品が、医療現場からの厚い信頼を得ている。
  • 株主還元: 過去長期間にわたり連続増配を実施(2023年8月期で11期連続)。配当性向も比較的高い水準を維持。

業績推移

決算期売上高(億円)営業利益(億円)営業利益率 (%)親会社株主に帰属する 当期純利益 (億円)EPS (円)
2014年8月期114.43934.124.222.6
2015年8月期138.341.830.229.329.5
2016年8月期165.642.525.730.130.4
2017年8月期171.742.624.833.233.7
2018年8月期20150.825.337.738.3
2019年8月期183.358.7326162
2020年8月期15243.428.633.333.8
2021年8月期171.953.531.142.943.6
2022年8月期204.261.630.252.953.8
2023年8月期244.972.429.659.560.5
2024年8月期285.183.929.462.963.8

セグメント別業績 (2024年8月期 & 2025年8月期 第2四半期累計)

セグメント名FY2024 売上高 (百万円)FY2024 構成比 (%)FY2025 Q2 YTD 売上高 (百万円)FY2025 Q2 YTD 構成比 (%)FY2025 Q2 YoY 成長率 (%)
サージカル関連製品8,15228.64,71831.9+24.6
アイレス針関連製品10,22235.85,55637.5+11.7
デンタル関連製品10,13935.64,53530.6-11.9
連結合計28,51310014,810100+6.5

配当履歴と配当性向トレンド (FY2019-FY25F)

決算期1株当たり配当金 (円)年間変化率 (%)親会社株主に帰属する当期純利益 (億円)EPS (円)配当性向 (%)
2019年8月期20616232.3
2020年8月期22+10.033.333.865
2021年8月期23+4.542.943.652.8
2022年8月期30+30.452.953.855.8
2023年8月期35+16.759.560.557.9
2024年8月期39+11.462.963.861.1
2025年8月期(予)39063.564.5約60.5 (計算値)

主要財務指標

指標2024年8月期 実績2025年8月期 第2四半期末
自己資本比率 (%)91.591.6
ROE (%)12.3
ROA (%)11
有利子負債極めて低水準極めて低水準

成長戦略

  • 米国・欧州・アジア市場での拡販強化(地域密着型営業、米国企業との提携など)。
  • 低侵襲治療関連製品など、新製品の開発・投入。
  • 「スマートファクトリー」建設による生産技術革新とグローバル展開。
  • M&Aやアライアンスによる新技術・販路の獲得。


簡単にまとめると、

  • 営業利益率29%
  • 自己資本比率90%
  • ROE12%
  • 2025年5月の株価1,183円 配当利回り 3.3%

配当利回りは”高配当”と呼ぶには少し物足りない気がしますが、
長期で考えると営業利益率や自己資本比率などしっかりしており、
配当性向も60%程度と高すぎず、安心して持てるのではないでしょうか。

リスク

では、リスクは何なのか考えてみましょう。

懸念事項

株価の推移_GoogleFinanceより

日付株価 (円)
2024年12月4日1,715.50
2025年5月1日1,168.50
2025年5月2日1,183.00

株価は右肩下がりの様相になっていますね。。
2024年12月から見ても約30%下落しています。

リスク要因

  • 為替変動リスク(特に円高)。
  • 各国の医療制度・規制変更による影響。
  • 主要生産拠点が集中する東南アジアのカントリーリスク。
  • 品質管理の重要性(過去の製品回収事例)。
  • 特定の製品・技術への依存度(強みであると同時にリスク)。
  • 近年の利益成長の鈍化傾向(2025年8月期 第2四半期累計で営業利益が前年同期比微減)。

もともと配当利回りも1−2%程度の銘柄だったと思いますが
株価下落で3%まで下がってきました。
ただ、営業利益率の高さや自己資本比率など考えると長期投資で保有するには
いい仕込み時ではないでしょうか。

株主優待

最後に私は株主優待が一番の目的ではありませんが、マニーは株主優待も実施しているので
紹介しておきます。

※株主優待を廃止する企業も増えていますが、2025年5月現在の優待となります

毎年8月31日現在の株主名簿に記載または記録された300株以上かつ1年以上継続保有の株主様に対し、3,000円のQUOカードを贈呈してくれています。

2025年5月現在が約1,100円なので、約33万円で3,000円分のQUOカードになります。
マニー株主優待

300株で1年以上の保有が条件なのがポイントですね

最後に

ニーは強固な財務と高い技術に支えられた質の高いビジネスを持つ安定企業です。現在の株価評価や配当利回りも以前より妙味が出ていますが、利益成長の鈍化や潜在的なリスク要因も理解しておく必要があります。今後の成長戦略が、中長期的な企業価値向上につながるかどうかが、投資判断の鍵となるでしょう。