DOE(株主資本配当率)
個人投資家の皆さん、こんにちは!株式投資の魅力の一つといえば、
やはり「株主還元」ですよね。
株主還元の世界で、最近ちょっと話題になっているキーワードが「DOE」。
聞き慣れない言葉かもしれませんが、実は今、日本企業が静かに取り入れ始めている
“新しい株主還元のカタチ”なんです。
最近では、日本企業のあいだで「資本コストや株価を意識した経営」への関心が高まっており、DOE(株主資本配当率)はROE(自己資本利益率)と並んで、資本の効率的な使い方と株主への還元のバランスを見るうえで注目されるようになっています。
なかでも、業績に左右されにくく、安定的に配当を続けていきたいと考える企業にとって、DOEはその思いを形にする手段として活用されつつあります。
DOE(株主資本配当率)とは?
DOE(株主資本配当率)は、企業が株主資本(親会社の所有者に帰属する持分)に対してどれだけの配当を支払っているかを示す財務指標です。具体的には、以下の式で算出されます。
そこで今回は、特にDOE(株主資本配当率) という指標を意識し、積極的な株主還元策を打ち出している企業をいくつかピックアップしてご紹介します。
各社の事業概要と株主還元方針のポイントを一緒に見ていきましょう!
📈 じわじわ広がるDOE導入企業たち
1. 第一三共株式会社 (4568)
- 企業概要: 医療用医薬品の研究開発、製造、販売を行う大手製薬企業。特にがん領域での新薬開発に注力しています。
- 株主還元ポイント: 2025年度にDOE8.5%以上を目標とし、安定的かつ継続的な配当成長を通じた株主還元の向上を目指しています。
- IR情報: 第一三共株式会社
2. H.U.グループホールディングス株式会社 (4544)
- 企業概要: 臨床検査事業と検査薬・診断システム事業を二本柱とするヘルスケア企業。受託臨床検査では国内トップクラスの規模を誇ります。
- 株主還元ポイント: 2026年3月期に**DOE8.0%**達成を目標に掲げ、安定的な配当を継続する方針です。2025年3月期決算では黒字転換を果たしました。
- IR情報: H.U.グループホールディングス株式会社
3. アドソル日進株式会社 (3837)
- 企業概要: 社会インフラや先進技術分野のシステム開発を手掛けるITソリューション企業。IoTやAI、セキュリティ技術にも強みを持っています。
- 株主還元ポイント: DOE6%以上または配当性向50%以上のいずれか高い方を採用し、安定的かつ継続的な配当を実施する方針です。
- IR情報: アドソル日進株式会社
4. ブリッジインターナショナル株式会社 (7039)
- 企業概要: 法人営業(BtoB)の生産性向上を支援するコンサルティングやアウトソーシングサービスを提供。特にインサイドセールス領域で高い専門性を有します。
- 株主還元ポイント: 配当性向50%以上を目安とした株主還元を目指す方針を打ち出しています。
- IR情報: ブリッジインターナショナル株式会社
🎨 目標DOEは企業の「性格」が出るところ
5. 太陽ホールディングス株式会社 (4626)
- 企業概要: スマートフォンやPCに不可欠なソルダーレジスト(絶縁材)で世界トップシェア。近年は医薬品やエネルギー分野へも積極的に事業展開しています。
- 株主還元ポイント: DOE5%以上を維持し、さらに2028年3月期までの5年間は連結総還元性向100%を目安とした株主還元を実施する方針です。
- IR情報: 太陽ホールディングス株式会社
6. 株式会社PR TIMES (3922)
- 企業概要: プレスリリース配信サイト「PR TIMES」を運営し、企業の広報・PR活動を幅広くサポート。ニュースメディアとしても機能しています。
- 株主還元ポイント: DOE2%以上を基準とし、1株あたりの配当金額を維持または増加させる累進配当を基本方針としています。
- IR情報: 株式会社PR TIMES
7. 未来工業株式会社 (7931)
- 企業概要: 電気設備資材や給排水設備、ガス設備関連製品のメーカー。「常に考える」を経営理念に、ユニークな経営戦略と高収益体質で知られています。
- 株主還元ポイント: 連結配当性向50%以上またはDOE2.5%以上のいずれか高い方の配当を行うことを基本方針としています。
- IR情報: 未来工業株式会社
8. 森永製菓株式会社 (2201)
- 株主還元ポイント: 2024-2026年度中期経営計画において、**DOE4.3%(2026年度目標)**を目指し、連結配当性向40%以上を目安とする方針です。
- 企業概要: 「ミルクキャラメル」や「inゼリー」などで知られる大手菓子・食品メーカー。健康事業にも注力し、幅広い世代に親しまれる製品を提供しています。
- IR情報: 森永製菓株式会社
森永製菓のような「老舗かつ堅実」な企業がDOE導入に踏み切ったことは、今後さらに多くの企業がこの指標を重視する流れを後押ししそうです。
お菓子メーカーとしての顔だけでなく、**株主と誠実に向き合う“配当体質”**の強化も見逃せません。
🎨 一癖ある?ユニークDOE企業もご紹介 🧩
9. 日鉄鉱業株式会社 (1515)
- 企業概要: 石灰石などの資源開発を主力とし、鉱産物、機械・環境、不動産事業を展開する日本製鉄グループの一員です。
- 株主還元ポイント: DOE3.0%以上を基本としつつ、PBR(株価純資産倍率)が1倍未満の場合にはDOEの目標水準を段階的に引き上げるという、市場の評価を意識したPBR連動型の方針を導入しています。
- IR情報: 日鉄鉱業株式会社
10. 株式会社エクセディ (7278)
- 株主還元ポイント: 株主還元方針をDOE重視へ変更し、目標値をDOE5.0%へ引き上げました。増配傾向にも注目です。
- 企業概要: 自動車の駆動系部品(クラッチ、トルクコンバータ等)で世界有数のシェアを持つメーカー。AT車・MT車双方の部品に対応しています。
- IR情報: 株式会社エクセディ
これらの企業は、それぞれの経営戦略や企業文化に応じてDOEを活用し、資本効率と株主還元のバランスを図っています。今後もDOEを導入・強化する企業が増えることが予想され、投資家にとって注目すべき動向となっています。
まとめ
今回は、DOEを意識した株主還元策を掲げる企業の一部をご紹介しました。
DOEは、企業が株主資本に対してどれだけ効率的に利益を還元しているかを示す指標の一つです。
各社のIR情報を直接確認し、事業内容や成長戦略と合わせて株主還元方針もチェックすることで、より深い企業理解につながるかもしれません。
※ご注意 この記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資の最終決定はご自身の判断と責任において行ってください。各企業の最新情報は、必ず公式IRページ等でご確認ください。
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